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犯人に告ぐ(3) (下)紅の影 (双葉文庫 し 29-08)

犯人に告ぐ(3) (下)紅の影 (双葉文庫 し 29-08)

犯人に告ぐ(3) (下)紅の影 (双葉文庫 し 29-08)

作家
雫井脩介
出版社
双葉社
発売日
2022-09-08
ISBN
9784575526011
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犯人に告ぐ(3) (下)紅の影 (双葉文庫 し 29-08) / 感想・レビュー

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イアン

★★★★★★★★★☆巻島と淡野の直接対決が熾烈さを増す下巻。しかし百戦錬磨の捜査官と天才詐欺師の一騎打ちと思われたその頭脳戦は、思わぬ横槍によって想定し得なかった状況に陥っていく。前作では冷酷な犯罪者でしかなかった淡野の過去と内面を丁寧に描くことにより、やはり前作同様、犯人側に肩入れしてしまう状況を上手く作り上げている。身代金受渡し当日に重なった2つの偶然はややご都合っぽいが、それを差し引いても秋本の苦悩、由香里の一途な想いなど読みどころは多かった。ラスト1文の着地の見事さは、まさに芸術作品を見た思いだ。

2022/11/22

ケイ

下巻も後半になると、このシリーズは続くんだとわかってくる。シリーズとして続くには、ある人物から他の人物へフォーカスがうつるのだろうから、どういう形かで別れが来るのが予想され、読むのがつらくなった。ぞろそろ「今夜は震えて眠れ」は封印してもいいのではないかな。ポリスマンの正体についてはなかなか分からず、作者に遊ばれている感じがして、焦れったいがそこが楽しさでもある。

2023/09/15

竹ピコ

前作から、この作品はどうしても犯人側に感情移入してしまう。2で酷薄に見えた淡野も、捕まった兄弟が口を噤むのは、やはりカリスマ性を持った人間だからだろう。由香里や渉、絵里子、そして母親に対する淡野は本当に魅力的に映った。今後は「ワイズマン」「ポリスマン」と巻島の対決の話になるのだろうが、次作は純粋に巻島を応援できる気がする。面白かった。

2023/02/20

Junichi Yamaguchi

『今夜は震えて眠れ』…  リップマンに感情移入してしまった今作。 彼が、安住の地に辿り着けたのは救い。 まだまだ続きそうなシリーズ。 ボリスとワイズ… どうなるか楽しみ。。

2022/12/03

あんパン

神奈川県警の巻島は再びネットテレビに出演しリップマンをアバターとして出演させ劇場型捜査を復活させた。巻島VSリップマンVSポリスマンの対決がリアルに感じ取れ、この事件は単に詐欺集団や誘拐事件だけでなく社会に蔓延る悪の巣窟がそこにあった。ワイズマン、政治家、警察官僚等が登場し捻れた構図が事件を複雑に進んで行く。淡野と渉、由香里と絵里子の心落ち着く生活も応援したいと思ったが最終章であっ!と驚く場面にハラハラドキドキしながらページを捲った。このシリーズは私のベスト3に入るくらい楽しませてくれた。

2023/12/16

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