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天の花 なでし子物語

天の花 なでし子物語

天の花 なでし子物語

作家
伊吹有喜
出版社
ポプラ社
発売日
2018-02-09
ISBN
9784591156667
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「天の花 なでし子物語」のおすすめレビュー

朝ドラ化懇願! 小泉今日子も涙した『なでし子物語』をマンガ化!

 今まさに公開中の映画『ミッドナイト・バス』、宝塚歌劇団によって舞台化された『カンパニー』(東京宝塚劇場にて5/6まで上演中)、NHKでドラマ化された『四十九日のレシピ』、直木賞候補になった『彼方の友へ』など、次々と話題作を生み出しているのは、作家の伊吹有喜さんだ。2月にシリーズ最新刊が発売された『なでし子物語』の実写化もそう遠くはないかもしれない…!?

■強くやさしい世界を紡ぐ、伊吹有喜の物語

■どこからでも読めるのは「なでし子物語」シリーズならでは!

 2014年に刊行され、大きな感動をよんだシリーズ1作目『なでし子物語』に、読書家としても知られる小泉今日子さんは「この物語を読みながら私は何度も涙ぐんでしまう」とコメントを寄せた。誰もが耀子と立海の永遠の幸せを願うようなラストだったが、続編『地の星 なでし子物語』で描かれたのは衝撃的な内容だった。舞台は20年近い時を超え、28歳になった燿子が、40歳の遠藤家当主・龍治と結婚。常夏荘の女主人となり、子どもをもうけていたというもの。

 2月に刊行されたばかりの3作目『天の花 なでし子物語』は、時間軸でい…

2018/3/31

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空白の時間にいったい何が? その真実がついに明かされる!『天の花 なでし子物語』

『なでし子物語』(伊吹有喜/ポプラ社)

『地の星 なでし子物語』(伊吹有喜/ポプラ社)

『天の花 なでし子物語』(伊吹有喜/ポプラ社)

 自立――顔を上げて生きること。自律――うつくしく生きること。そのふたつの言葉を胸に、生きていく強さをそなえていく人々の成長を描いた「なでし子物語」シリーズ(伊吹有喜/ポプラ社)。待ちに待った最新作、第1作と第2作で描かれなかった空白のときを繋ぐ物語『天の花 なでし子物語』が発売された。

 お屋敷のあととり息子と、使用人の娘。立場はちがえど母に捨てられ、峰生の地で栄える遠藤家のしきたりに縛られ、孤独を抱えていた立海(たつみ:小1)と耀子(小4)が手を取りあいながら前に進もうとする姿を描いた第1作『なでし子物語』。立海の耀子へ向けられる愛情は恋というにはあまりに切実で、繊細な強さを秘めた立海の笑顔は耀子にとって大きな救いだった。永遠に続いてほしいと誰もが願ったふたりの絆。だが2作目『地の星 なでし子物語』で舞台は20年近い時を超え、28歳になった燿子が、40歳の遠藤家当主・龍治と結婚し、子をもうけている姿が描かれる。

2018/2/21

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天の花 なでし子物語 / 感想・レビュー

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さてさて

『「どうして」ではなく「どうしたら」と考える』。この言葉が、前に進むことを躊躇していた燿子の人生を少しずつ変え、今の燿子を支える大切な言葉となっていることが示される作品冒頭。そんな言葉を糧に『どんなことでも筋道を立てて考えれば答えは見つかる。そう信じてこれまでやってきた』とあれからを生きてきた燿子。ゆったりと描かれていた作品世界が大きく動き出す作品後半。そしてこれこそが続編「地の星」へと繋がっていく、次の物語の舞台となっていく物語。独特の作品世界の素晴らしさにすっかり魅了された、そんな作品でした。

2021/07/12

いつでも母さん

なでし子物語はかなり前に読んだのだが(汗)で、『地の星』よりも先にこちらを読んだ。説明がし難いが私は龍治派だ(笑)家は代々受け継がれていくもの・・だったのだなぁ。自分の意思に関わらず、生まれた時から、護る側とそうではない側の立場がはっきりしている分、どうしても耀子に思いを寄せてしまう。だが女も子を護る為なら強くもなる。(なのに耀子の母は・・)瀬里を産み母となった耀子。立海だけが哀しいほどの純粋な幼心のまま成長するのだろうか?ああ、もやもやする。

2018/02/27

fwhd8325

この作品で、パズルのピースが埋まりました。「地の星」での妙な違和感が、しっかり描かれています。埋まったことはそれでいいのですが、心の置き場所に困っている自分自身もいます。このシリーズは、完結したときに、もう一度時系列に沿って読み直した方がいいかもしれません。

2018/07/15

みっちゃん

第1作を読了後、2作目は図書館で貸出中、読友さんに「3番目の方が時系列は先だよ」と教えて頂き読む。スムーズに続編を読んでいる感覚、読友さん達に感謝。でもこの結末には胸中複雑なものが。確かに耀子を窮地から救うには立海はあまりにも幼く、天真爛漫、世間知らずだった。そして龍治のその弱さも強引さも含めて人を惹き付ける魅力、私も魅せられるものを感じてはいたけど。「何もかも承知で好きなんだ」将来に禍根を残す事はないのか。ラストの「こわくないよ」もう2度と彼女に辛い思いはさせたくない。祈るような気持ちで第2作に戻る。

2021/03/14

nico🐬波待ち中

シリーズ第3弾。第2弾でふつふつと沸きあがる数々の疑問の答え合わせのように読み進めた。前回度々出てきた「耀子中学2年生夏の出来事」。そんなことがあったのか…としみじみ思う。思春期の女子にとって大人の男性は憧れの対象。龍治の包容力にときめくのも仕方がない。それに比べて立海の子供っぽさ…勝負にならない。早く大人になりたい、と口癖のように言っていた立海。大人になんてならなきゃ良かったね…。あの夏の約束、耀子はもちろん忘れた訳ではないのだけれどね…。次回第4弾でも耀子と立海の微妙な関係にますます目が離せない。

2018/03/25

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