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ヨンケイ!! (ポプラ文庫 471)

ヨンケイ!! (ポプラ文庫 471)

ヨンケイ!! (ポプラ文庫 471)

作家
天沢夏月
出版社
ポプラ社
発売日
2023-07-05
ISBN
9784591178515
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「ヨンケイ!! (ポプラ文庫 471)」のおすすめレビュー

構成も物語もバトンリレー!天沢夏月が贈る、信頼関係欠如の高校生4人を描いた青春陸上小説『ヨンケイ!!』

『ヨンケイ!!』(天沢夏月/ポプラ社)

 “ヨンケイ”とは、400メートルリレー(四百米継走)のこと。第一走者から第四走者まで、各自で100メートルずつバトンを渡しつなげて走る競技だ。

 高校テニスの世界を描いた「DOUBLES!! ―ダブルス―」シリーズや『17歳のラリー』(共にKADOKAWA)、吹奏楽部を舞台にした『マエストロ・ガールズ このコルネット、憑いてます。』(小学館)など、運動系から文化系まで様々な〈部活動〉をテーマにした作品を数多く放つ天沢夏月さん。高校陸上を題材に2021年に上梓した『ヨンケイ!!』(ポプラ社)が、このたび文庫化された。

 男子部員が三名しかいない、伊豆大島の渚台高校陸上部。そこへある冬の日、本土からの転校生が新入部員として加わる。「リレーをやってみませんか」という顧問の佐藤先生ことサトセンの勧めで、五月に開催される都大会に出場すべく“ヨンケイ”の練習をはじめるが…。

 “ヨンケイ”で大切なのは、バトンの受け渡しだ。前の走者と続く走者の走りのリズムが最高潮に合致する瞬間にバトンを渡すのが理想とされているが、それには走者…

2023/7/6

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ヨンケイ!! (ポプラ文庫 471) / 感想・レビュー

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カブ

舞台は伊豆大島の高校陸上部。気持ちの良い青春スポーツ小説です。400mリレーがハラハラドキドキの展開で一気読みです。面白かった!

2023/11/01

よっち

離島・大島の渚台高校に転校してきた春尾。慢性的な人数不足に悩む陸上部にようやく男子4人のスプリンターが揃ったのに人間関係は最悪で、そんな彼らが100×4リレー(四継)に挑む青春小説。ヒーローだった兄との差を痛感する星哉、親友との複雑な過去を抱える雨夜、強豪陸上部を逃げ出した春尾、ヨンケイ出場に憧れていた朝月。相手を理解しようともせずことあるごとに衝突し、なかなか力を出しきれなかった彼らが、ふとしたきっかけからピタッとハマる瞬間を知り、手応えを感じて一丸となって勝利を目指す姿にはぐっと来るものがありました。

2023/07/06

ツバサ

バトンリレーを題材に少年の葛藤を描いていました。腐ったり、気持ちが入らなかったり、様々な悩みがあるが、バトンを繋ぐ相手や渡してくる相手を思うと視野が広がるのは良いものでした。スポーツの魅力も詰まっていました。ブログにてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/07/14/211048

2023/07/12

ぽけっとももんが

わたしは走らない。走るのは嫌いだしそもそも遅いし。でも、というよりだからこそ、風をきって走る気持ちになれる小説は楽しい。まるで軽やかに走っているような気持ちになれる、ような気がする。さて、ヨンケイ、つまりリレーだ。バトンワークがタイムに大きく影響するらしいことはオリンピックで知った。そして多分技術と同じくらいの信頼も重要で、離島の高校生たちはそれぞれ鬱屈を抱えている。思春期だからね。お互い反発しながらバトンをつなぐ。四人それぞれのパートで大会を勝ち進むのはわくわくするけれども、ちょっと冗長かな。

2024/01/06

ハナジロー

🌟🌟🌟☆☆

2023/08/08

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