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スタジオパルプ 1

スタジオパルプ 1

スタジオパルプ 1

作家
久米田康治
出版社
白泉社
発売日
2018-05-31
ISBN
9784592711346
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「スタジオパルプ 1」のおすすめレビュー

もしも久米田康治作品に「スターシステム」を使ったら……? その夢、『スタジオパルプ』が叶えます!

『スタジオパルプ1』(久米田康治/白泉社)

 読者諸氏は「スターシステム」という言葉をご存じだろうか。漫画に詳しい人なら覚えがあるかもしれないが、これは「漫画のキャラクターを役者に見立てて、さまざまな作品に登場させる」ことを指す。漫画の神様・手塚治虫先生が創出したものとされ、確かに手塚先生の漫画には「ヒゲオヤジ」や「田鷲警部」など複数の漫画に登場するキャラクターが数多く存在する。以降、この手法は他の漫画家たちも使っていくことになるのだが、ここにまた新たな作家がこのシステムで漫画を描いた。漫画家・久米田康治氏の『スタジオパルプ1』(久米田康治/白泉社)である。

 久米田氏といえば現在連載中の『かくしごと』の他、アニメ化された『さよなら絶望先生』などのヒット作を持つ人気漫画家。氏がこれまで描いてきた漫画作品のキャラクターが「スターシステム」によって一堂に会するとあれば、ファンならずとも手に取ってみたくなるというものである。

 物語は主人公・役者丸ひろ子が「スターの集うエンタティメントの都」へやってきたところから始まる。しかし周囲を見渡しても、スターが全然…

2018/6/22

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「新作なのに何もかもが懐かしい」と話題! 久米田康治最新作は『改蔵』『絶望先生』のアイツらも登場!

『スタジオパルプ』(久米田康治/白泉社)

『さよなら絶望先生』(久米田康治/講談社)が衝撃の結末を迎えてから、早いもので6年がたった。もう見られないと思っていたあのキャラクターたちが、このたび、新たな物語の中で生まれ変わる。久米田康治氏の最新作『スタジオパルプ』(白泉社)は、これまでの作品の登場人物が“実は役者だった”という驚きの設定。たとえば、『かってに改蔵』(小学館)の主人公・勝改蔵(かつ かいぞう)は、本名の「高橋」で、売れない役者として登場する…(笑)。長年の久米田ファンにはたまらない作品で、早くもTwitterでは「久米田節キレキレ」「新作なのに何もかもが懐かしい」などと話題を呼んでいる。

 ただし、これは、断じて“使い回し”ではない。漫画の神様・手塚治虫氏が生み出した、偉大なる“スターシステム”なのである。スターシステムとは、キャラクターを役者と同じように扱い、自分の別の作品の中で、違うキャラクターとして登場させる手法のこと。本作の舞台となる「スタジオパルプ」は、そんなスターシステムによって作られた、久米田ワールドのオールスターが集まる…

2018/6/11

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スタジオパルプ 1 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ゼロ

「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」を始め、久米田康治のオールキャストが勢揃い。スターシステムを導入したことにより、話のネタすらも、「かってに改蔵」と似たような感じになっている作品。この作品の主役である役者丸ひろ子の影は薄く、羽美役の小林や改蔵役の高橋の方が話を回している。往年の久米田ギャグをやっているので、懐かしくもあり、使い回しをしてきた感じもあり、新規ファンが喜ぶかは不明です。掲載誌が年3回なので、時事ネタは風化するし、発行ペースが遅いけど、ゆっくりと待つことにしましょう。

2018/06/06

竹城 俊之介

久米田作品はシリーズごとにノリが多少変わります。で、私が一番好きだったのが「かってに改蔵」。かってに改蔵には他作品にはないノリがある!レトリックと風刺(?)を超絶大量投下する笑いの技法が他にはない!他店では出せない味! で、この作品は実質「かってに改蔵2」と言っても過言ではない内容♪これは大歓喜♪第一話から其処此処に散りばめられるギャグと皮肉があまりに多すぎて、元ネタが追いかけきれねぇぜw 手塚以来の漫画界伝統の系譜スターシステムを、久米田ナイズしたダメスターシステムの発想が流石。これ続き読みたい。熱望!

2023/05/27

miicha

アニメの絶望先生のファンでコミックは最終巻のみ記念購入してました。過去作を読んでいないおかげでか色々新鮮な気持ちで読めて楽しかったです。噂に聞く「かってに改蔵」はこういう感じのお話だったのですね。小ネタが楽しかったので繰り返し読みたいです。初版ゆえの恩寵かカラー頁が沢山あって美しいのも魅力。買えて良かったです。

2018/06/08

HK

『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』のキャラクターがスターシステムでマンガ役者として勢ぞろい、といった内容。ただし早々に改蔵キャラがメインで絶望先生の女生徒がゲストという形になり、少なくとも本巻は事実上の「改蔵2」といった印象。個人的にはこの路線は正解だと感じており、久米田ギャグ洗練の極みといえる『かくしごと』との対比を考えると、改蔵の野性味がちょうど良くまた懐かしさもひとしおである。

2018/06/30

サタイン

懐かしのキャラ総登場なのに、メインが完全にかいぞうで、かいぞうの続編以外の何者でもないのが笑ってしまった。 結局あれに戻るんだっていう感動すらある

2018/06/18

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