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絵本のはなし (MOE BOOKS)

絵本のはなし (MOE BOOKS)

絵本のはなし (MOE BOOKS)

作家
菊池亜希子
出版社
白泉社
発売日
2016-03-02
ISBN
9784592732839
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絵本のはなし (MOE BOOKS) / 感想・レビュー

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かりさ

たぶん、子供の時読んできた本は種であり、成長するごとに種が育ち、その人を支える強い幹になるのかもしれません。菊池亜希子さんの読まれてきた絵本たちを見て、飾らず、等身大の亜希子さんの文章を読んでいてそう感じました。私も読んできた絵本がたくさん。その絵本たちは苦しさや辛さ、どうしようもない理不尽にさらされた時、乗り越える力を求め与えてくれたのかもしれません。巻末の書き下ろし絵本が可愛い。亜希子さんの絵本のはなし、私も子供の頃を思い出してきゅんと切なくなりながらも、ふくよかな時間に満たされました。

2016/05/13

たいぱぱ

「絵本を読んだ後、残るなにかを期待するのはオトナだけ。子供は何かを欲しくて絵本を読んだりしない。まっすぐにその世界を体験する」絵本とそれに纏わる自身の想い出を語るエッセイ。凄く凄く良い。心が温かく優しい気持ちになれる。完全に菊池亜希子さんに心奪われた。可愛いからではない。たぶん。文章のリズムが村上春樹さん、小川洋子さん、梨木香歩さんの様に心地良いんです。この文章力は只者ではないですね。可愛い顔も(やっぱり!)。母と姉を心から愛してるのが伝わるエピソードに笑い、先生との交換日記のエピソードに思わず涙。

2021/04/09

itoko♪

絵本構成の三大柱【たべもの・ぼうけん・どうぶつ】に分けて、絵本紹介と共に、著者の思い出のエピソードが綴られています。不思議なもので、絵本って何年経っても、その存在を覚えているもの。ウチの子どもも、お気に入りだった絵本の中のフレーズを、今でも覚えています。文字と絵、そしてその頃の記憶がきちんと結び付いているのでしょうね。絵本に合わせたファッションも素敵だし、巻末のおはなしも じんわりときました。

2016/04/27

ぶんこ

あっこさんが読んできた絵本紹介ですが、読んだ頃のご自分の思い出とともに書かれているので、より分かり易かったです。専門家の書評との違いは、自分の思い出とともに感想を書かれている点です。私としては読書感想文とは、読みながら自分の体験を思い出しているので、同じように思い出が書かれていると嬉しくなる。小さい頃から、一人でよそのお宅に上がりこんで絵本を読んでいたそうで、今の人懐っこさは(三つ子の魂百まで)だった!

2016/10/01

しいたけ

「問題のあるレストラン」では気になっていたけど、正直こんなに素敵な方だとは存じ上げなかったです。絵本はまあ、大好きなもの、懐かしいもの、知らなかったもの色々ですが、絵本にまつわるエッセイが素晴らしい。あったかくてきゅんとして、クスリと笑えてどこか切ない、ああこれがこの人の世界なんだと嬉しくなる読後感でした。「はなくそよりも汚くて、本当に恥ずべきものが、世の中に、にんげんの中に、私の中にいっぱいあるってことを、りっちゃんに教えてもらった気がする」。私の中にもいっぱいある。ああ、それで痩せないのか。

2016/03/18

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