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あんまりすてきだったから

あんまりすてきだったから

あんまりすてきだったから

作家
くどうれいん
みやざき ひろかず
出版社
ほるぷ出版
発売日
2022-06-23
ISBN
9784593103294
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ジャンル

あんまりすてきだったから / 感想・レビュー

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アキ

「氷柱の声」で芥川賞候補となったくどうれいんの新作絵本を読んでみた。こんちゃんは、テレビで見た歌手の歌声があんまりすてきだったので、「そのうた とっても すてきです」と手紙を書いて、ポストに入れた。郵便やさんは、すてきな手紙に口笛を吹きだしました。すてきな手紙は巡り巡って、歌手の手元に届く前でも、歌手は夜に歌いだします。すなおな思いをそのまま伝える手紙を、誰かに書くという行いは、毎日感じる風のように誰にも届いているものなのです。そしてなにより、こんちゃんの栄養になるのです。

2022/08/06

tenori

「すてき!と思った人にはお手紙を出しましょう」そうか。会ってみたいけれど会えない人ってたくさんいますよね。一通の手紙がこの絵本に描かれているゆうに広がって、繋がっていったらそれこそ素敵。くどうれいんさんの絵本。なんかね~、これ読んだら宮沢賢治が現世に降臨した感じ。短文でもはっとさせられる底知れぬ言の葉の引出しを持つくどうれいん。れいん。玲音。Rain。その名前からして魔術師だ。雨でもハッピーをもたらす不思議な響き。同じ盛岡の空気を吸っている幸せ。みやざきさんの絵も柔らかくていい。

2022/07/07

よこたん

“すきだと思ったらすきだと言う。それは、すきなひとのためではなく、いちばんには、あなたのえいようになります。あなたのおかげで、おとなになったあなたがほほえんでいることをおぼえていてね。” くどうさんのあとがきが何より沁みる。あたたかい気持ちが、意図しない形でどんどん連鎖して、あたたかさを広げていく。カバみたいな歌手が、それはそれは気持ち良さげに歌う声が何処かから届いてきそうで、そっと耳を澄ます。どんな声なんだろう。淡い色合いをつないだ絵が、ほんわりとした光をたたえていて、心がすっと落ち着くようだ。

2023/08/15

Roko

歌手のうたごえがあんまりすてきだったから、こんちゃんはお手紙をかきました。 「そのうた とっても すてきです」 そのお手紙を届けたゆうびんやさんも、おさかなも、おひさまも、みんなごきげんになっていきます。 すてきって思ったその気持ちを、お手紙を書いたり、すてきって叫んだり、ニコニコしたり、誰かに親切にしたり、そういうのっていいよねぇ。 わたしの頭の中のBGMは「しあわせなら手をたたこう」でした。

2023/08/14

anne@灯れ松明の火

新着棚で。児童書「プンスカジャム」が面白かったくどうさん。みやざきひろかずさんの優しい絵にも惹かれて。歌手の歌声があんまりすてきだったから、こんちゃんはお手紙を書いた。その手紙が郵便屋さんを、郵便屋さんの口笛がやまめを喜ばせて……。「すてき」という気持ちが次へ次へと伝わっていく。すてきの連鎖、何て、すてき! あとがきが、またすてきなので、最後をお楽しみに! くどうさん、芥川賞候補になった方。直木賞作家はよく読むけれど、芥川賞がらみはあんまり。でも、一般書も読んでみたくなった。そして、手紙が書きたくなった♪

2022/07/28

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