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漢方的生き方のすすめ

漢方的生き方のすすめ

漢方的生き方のすすめ

作家
丁宗鐵
南伸坊
出版社
毎日新聞出版
発売日
2018-03-17
ISBN
9784620324913
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「漢方的生き方のすすめ」のおすすめレビュー

「中庸」な生き方に変えてみては? 漢方医が語る日本の行く末

『売れるキャラクター戦略 “即死”“ゾンビ化”させない』(いとうとしこ/光文社)

「風邪には葛根湯」という言葉があるくらいには漢方薬も世間に浸透しているが、同じ風邪でも体を温める葛根湯では咳が出ているときや、発熱時に使うと症状を悪化させてしまうことがある。特に漢方では患者の体質について、体力が充実している「実証」、体質虚弱な「虚証」、体力中等度の「中庸」という考え方があり、漢方薬を使いこなすのには知識と経験を要する。若い頃から花粉症に悩まされてきた私にしても、鼻水とクシャミと目の痒みに抜群に効いていた小青竜湯が、歳とともに合わなくなったのは体質が変わってきたからだろう。

 などと知ったかぶりを披露しているけれど、実のところ漢方医である丁宗鐵先生の著書の受け売りである。その丁先生が70歳になり、10年以上患者として親交のあるイラストレーターの南伸坊氏との対談ならぬ雑談をまとめた『漢方的生き方のすすめ』(丁 宗鐵、南 伸坊/毎日新聞出版)が出版されると知って、本屋に走るより先にネットで予約した。

 丁先生は、難しい漢方の理論を一般の人に分かりやすく解説…

2018/4/26

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漢方的生き方のすすめ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Sakie

38度2分の熱に浮かされながらでも読める面白さ。飲み薬でがんが治る時代はいずれ来る。だとしても、中庸と摂養が人間には大事なんだと、丁先生は重ねて言う。風邪を引くということは、なにか不摂生をしたということ。二日酔いでへろへろしていた私自身が体内に菌を呼び込んだのである。East asian medicine=東亜医学。日本と中国、朝鮮、インドまでを含めた医学・薬学の話が何回聞いても面白い。古来、流動的に進化(後退を含め)してきた医学は人間の英知の結晶。歴史も効用も大切です。丁先生の生い立ちがとかく印象深い。

2019/09/26

アリーマ

ふんわりほんわかした漢方トークだが、アメリカの医療が江戸時代化している(!)とか、丁先生のアメリカ勤務時代の給料の出所は某元国王とか、東亜と東洋の概念の差異とか、漢方は気血水なんて言うから胡散臭いんだよね(!)とか、なかなか楽しいくせ球が放られてくる。頭が疲れた時にオススメな、サクサク読みやすい楽しい対談集。健康とは何か考えてみたい時にどうぞ♩ ★★★★

2019/02/04

4/5点。丁&南タッグ2冊目。漢方のことをさらに深く知りたくて手に取ったけど、主に丁先生の生い立ちだった。時代が違うと日本での話だけど日本じゃないみたい。丁先生は韓国の方で子供の頃貧乏だったらしい。家が校庭にあったり大学時代は寺に居候されたり。心に残ったのは素晴らしい人々との出会い。特に医療従事者の先生方。私はずっと体調不良で病院を転々としてきたが、素晴らしい医療従事者なんて出会った試しがない。良い出会いは運なのか?人柄?時代?十分に面白かったけど、漢方の知識を得たい目的だと物足りない。

2019/08/27

シュレッダ

これのまえの二人の対話本も借りてきてある。なんかやりとりが面白い二人だ。

2019/12/29

老齢症状進行中

前作「漢方っておもしろい」に続けて読みました。丁先生の波乱万丈の人生に頭が下がります。事実は小説よりも奇なりですね。かかりつけの内科でも普通に漢方を処方してもらっていますが、漢方の定着までにこんなドラマが潜んでいたとは驚きです。丁先生には、100歳以上現役として活躍された某医師のようにぜひ長生きして頂きたいものです。南さん、いいお医者さんと漢方のPR、ありがとうございました。

2023/05/28

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