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食べる話 (中学生までに読んでおきたい日本文学 9)

食べる話 (中学生までに読んでおきたい日本文学 9)

食べる話 (中学生までに読んでおきたい日本文学 9)

作家
松田哲夫
出版社
あすなろ書房
発売日
2011-03-31
ISBN
9784751526293
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ジャンル

食べる話 (中学生までに読んでおきたい日本文学 9) / 感想・レビュー

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KAZOO

これは食べ物のはなしが満載です。志賀直哉の「小僧の神様」芥川龍之介の「芋粥」宮沢賢治の「注文の多い料理店」は既読ですがそれ以外は未読なので楽しめました。とくに武田百合子の「枇杷/夏の終り」は家族との思い出が、また種村季弘の「幻の料理」はどぜう地獄という話題を中心にあることないことなどを楽しく聞かせてくれます。下段にある解説なども見ていて非常に参考になります。とくに幸田露伴の「野道」は道端の植物の解説が多く楽しめます。

2022/09/03

優希

食べると言っても、色々な食べる話がありました。好きな食べ物、思い出の食べ物などのみならず、こういう角度で描いたのかという話もあり、面白かったです。食べるにも色々な意味があるのですね。

2018/09/18

たろさ

[図書館本]食いしん坊なので飛びついたがおいしいものが出てくる話は少なくタイトルの通り食べる話だった。「鮨」実家が寿司屋だったら嬉しいけど年頃の娘さんは違うのかしら?母親の子供に対する深い愛情にぐっとくる。「いのちのともしび」地元札幌が舞台でちょっと嬉しい。苺がキロ40円とはいつの時代だろう相当昔だろうと思ったら大通公園のライラック祭も出てきてびっくり。そんな前からあったのかライラック祭。最後に「注文の多い料理店」を持ってくるか。いいセンスだ。

2018/09/24

ろここ

食べることをテーマにした名短篇がずらり。実際に食べている最中よりも、過去を思い出したり、妄想したりする方が幸せなんだなってことが感じられる。 岡本かの子『鮨』は潔癖性由来の拒食症ぎみの男の子が、母の握った鮨から食に好意をもって、他の物も食べれるようになった話。親の愛情を直に浴びるような心温まる話だった。それを鮨屋の娘さんが早熟な恋慕めいた雰囲気で聞くという構図もよかった。

2022/06/27

マカロニ マカロン

個人の感想です:B+。「食べる話」15作。『鮨』(岡本かの子)、母が拒食症気味の子どものためにお寿司屋さんごっこのようにしてお寿司を握ってくれる話はジワった。『茶粥の記』(矢田津世子)は本当は食べたこともない全国の美味をさもよく食べるようにしゃべることで食通と思われていた夫。そんな夫が一番好んだのは妻の作る茶粥という話はユーモラス。『野道』(幸田露伴)は植物採集の危うさを感じた、知っている物以外手を出してはいけない!白眉は『ごはん』(向田邦子)空襲直後にとっておきのご馳走をやけ食い。戦争の悲惨さを感じた

2022/09/25

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