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お江戸暮らし ――杉浦日向子エッセンス (ちくま文庫)

お江戸暮らし ――杉浦日向子エッセンス (ちくま文庫)

お江戸暮らし ――杉浦日向子エッセンス (ちくま文庫)

作家
杉浦日向子
松田哲夫
出版社
筑摩書房
発売日
2022-05-12
ISBN
9784480438157
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お江戸暮らし ――杉浦日向子エッセンス (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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HANA

「江戸」というと武張った割にはどことなく粋で駘蕩としたイメージがあるが、著者の書いたものはまさにそのイメージぴったり。無論現実は現在と同じく苦そのものだったんだろうけど、本書を読んでいると何処か理想の仙境を覗いているみたいで、昼湯に浸かっているようないい気分になってくる。特に「蕎麦」の章などはそれが特に顕著で、どこかそこらの蕎麦屋に入って昼酒を楽しみたくなる。あと本書で紹介されている黄表紙集。文庫で復刊されたので、読むのが楽しみ。漫画とエッセイで無何有郷へ連れて行ってくれる、何とも言えない一冊でした。

2024/03/09

けやき

副題の杉浦日向子エッセンスが示す通り杉浦日向子さんの江戸に関するエッセイや漫画を集めて紹介した本。楽しめました!

2022/05/29

チャーリブ

杉浦日向子さん享年46歳。早逝が惜しまれます。彼女の多彩な作品をテーマごとに漫画とエッセイでまとめたもの。一番印象に残ったのが「私、忠臣蔵はわかりたくありませんという話」。吉良上野介の家臣たちへの同情に溢れた「吉良供養」という漫画です。寝込みを襲われた吉良の家中はほとんど立ち合うことなく切り捨てられ、抵抗した15歳の茶坊主まで殺されています。著者が書いているようにまさに「大量殺戮」の図。被害者側の上野介の養子・左兵衛も生き延びたものも諏訪に幽閉されて19歳で亡くなっています。「正義」の恐ろしさ。○

2023/04/30

ぶんぶん

【図書館】タイトル通り杉浦日向子の魅力がミッシリ詰まった本。 お江戸文化に詳しい作者がコミックにエッセイにと縦横無尽に書き散らす。 編者の松田哲夫氏がその辺は心得ていて、阿吽の呼吸です。 亡くなって20年近くになるが、ふとした拍子に読みたくなる「日向子ワールド」よくこんなに沢山の作品を残してくれました。 表紙の日向子が初々しくて素敵ですカメラマンの実兄だからかはにかんでいます。 良いとこどりの日向子像、良くまとまっていると思います。 こんな企画をちょくちょくやってもらいたい。

2022/09/02

ゆーり

生前各雑誌に連載などした漫画、エッセイなどを集約。彼女の著作は江戸の時代を背景にした読み物を読む時、背景を一気に立ち上げてくれる。食べ物の蘊蓄も豊富で、特に蕎麦!「ソバ好き連」なるサークルまで作ってしまう。映像の時代劇の江戸ではない、リアルな江戸を体感させてくれる、つくづく早逝が惜しまれます。

2023/08/26

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