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リセット (ハルキ文庫 も 3-1)

リセット (ハルキ文庫 も 3-1)

リセット (ハルキ文庫 も 3-1)

作家
盛田隆二
出版社
角川春樹事務所
発売日
2005-04-01
ISBN
9784758431675
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リセット (ハルキ文庫 も 3-1) / 感想・レビュー

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スナフキン

90年代後半の女子高生の実態を97年に起きた酒鬼薔薇事件と絡めながら生々しく描いた衝撃作。冒頭の過酷なイジメのシーンからラストまで性と暴力と薬物乱用のモチーフが繰り返される。全く救いが無い。子どもも大人も皆壊れている。かといって、対岸の火事と日和見できるような物語では無い。圧倒的にリアルで胸に迫ってくる。私は著者が真摯に時代に向き合ったこと、綺麗事や社会的価値観などに合わせず物語を構築したこと、安易な救済を提示しなかったことを高く評価したい。かなりのボリュームなのに一気読みしてしまった。面白かった。

2019/06/09

オーキドさん

高校生(主として女子高生)の日常が描かれています。女子高生がブルセラに行って下着を売ったり、イジメ、クスリ、売春…を繰り返す。日常と言うのかは疑問です(笑 家庭内暴力や身勝手な大人達とか、あまり現実感を受けないのは、私の育った環境もあるのかなと思う。 1997年神戸で起きた事件(酒鬼薔薇...)が途中途中で挿入され、そのような時代背景もあっての描写かなと思いました。 性描写の生々しさには途中から食傷気味、いやらしいよりえぐいです。どんな世代や価値観の方に何を訴え、何を感じ、何を考えてもらおうとしたのか

2018/02/22

tenma

相変わらず終り方が忙しない。もっとじっくり描いてくれればな、と思う。▼神戸の事件を中心に同世代の現状を作者なりの解釈で書いた作品。真新しい部分もない代わりに、一つの時代の考証として残されても良いかもしれない。▼志村奈々、中川雅也などどの登場人物にも安らぎがなく、荒んでいる。リアルと言えば聞こえは良いが、何もかも性悪説のように描かれてしまうと、全てが嘘の上塗りようにも思える。物語の核となる部分に芯がないと感動も薄れてしまう。纏め方によっては傑作だったのに何とも勿体無い。

2010/09/08

フリューゲルのおんちゃん

帰国子女が、生まれた町で親子の絆を取り戻すという お話。

2018/02/27

WindKoao

あまりに痛々しく、娘を持つ親には苦しい内容。で、言いたかったことは何?

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