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空の走者たち (ハルキ文庫 ま 14-2)

空の走者たち (ハルキ文庫 ま 14-2)

空の走者たち (ハルキ文庫 ま 14-2)

作家
増山実
出版社
角川春樹事務所
発売日
2016-03-11
ISBN
9784758439916
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空の走者たち (ハルキ文庫 ま 14-2) / 感想・レビュー

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Walhalla

増山実さんの作品は『勇者たちへの伝言』『風よ 僕らに海の歌を』に続いて3作目でしたが、宝塚や武庫川など、私が良く知った街が登場することが多いので嬉しいです。今回は、私の不勉強さに加えて、世代が少し違っていることもあり、物語の繋がりがあまりイメージできず、やや複雑に感じてしまう部分もありましたが、この福島県の須賀川市には、一度行ってみたくなりますね。

2022/06/22

この話はフィクションなんだけど本当にあった話。子供の頃ウルトラマンもオリンピックも見ていたんだけど、この話を本当にただの小説の話と思って読んでいたから、本の最後に掲載されている写真を見て衝撃でした。ただただ好きで始めたスポーツで、たまたま人より才能に恵まれ、またその才能を磨くための努力を惜しまぬ才能も持ち合わせ、その努力を継続するうちにいつの間にか日本中が注目するアスリートになる。とても幸せなことだけと、もしかしたらソレはそのスポーツを大嫌いになる理由になり得るのかも。想像しましたが、私にはわかりません。

2016/05/29

えこ

特撮で有名な円谷英二、オリンピックメダリストの円谷幸吉。日本を代表する2人の『つぶらや』が同じ福島の須賀川出身とは凄い。震災の被害が大きくあった地域だけど、良い所なのは変わっていないと思う。芭蕉もお気に入りだった須賀川にいつか行ってみたい。

2016/12/01

kakoboo

一つの地域で時を超えて繋がっている人々の前へ進もうとしている様子が書かれており「大切にしている何か」を感じました。一方、歴史や人というのは断片的なものでありその人の想いをどこまで感じることができるのかを可能な限り引き出そうと取材を通して多くのピースを生み出す文体は一気読み間違いなしです。さすが増山さん。少しずつですがどの作品も素晴らしいです(と言いながら勇者たちへの伝言しか読んでないのですが・・・)

2018/11/26

白蓮

順番は前後したものの、増山実さんの既刊本3冊を読了しました。どの本も史実とフィクションの融合が秀逸で、人の尊厳や矜持、ルーツなど、心に深く突き刺さるものがある一方、空気感まで感じられる美しい情景描写や、染み入るような故郷への慕情が温かく、読後感はいつも爽やかで力が湧き立ちます。あとがきにあるシュトー・ヨーゼフ氏来日時の逸話が素晴らしく、これだけで一編の短編ができそう。Wikipediaにもまだ挙がらない作家さんで、読メの登録も少ないですが、もっともっと多くの方に手に取って読んで欲しいと応援しています。

2017/11/19

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