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国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック

国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック

国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック

作家
藤井青銅
出版社
柏書房
発売日
2022-12-27
ISBN
9784760154968
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国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック / 感想・レビュー

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名言紹介屋ぼんぷ

『わかりにくく、伝わらないように、 煩雑でまわりくどく、 興味を失うように、 を目的にした言葉術』

2023/11/03

田中寛一

「記憶にございません」「遺憾である」「誤解を招いたとすればお詫び申し上げたい」「批判はあたらない」「仮定の話にはお答えできない」「詳細は承知していない」「お答えを差し控えさせていただく」「丁寧に説明していきたい」「あってはならないこと」政府の常套句。これで1冊の本。丁寧にこれらのレトリックを分析している。すべて国民などを煙に巻く言葉で、政治への無関心者を作り出そうとしている、と私は受け取った。著者は腹話術師のいっこく堂の脚本を書いたり、柳家花緑と47都道府県の落語を企画したりと、興味深い。

2024/02/14

みじんこ

「誤解を招いたとすれば~」などありがちな政治家の決まり文句を、別人格作用や言葉の水増しといった観点から解説している一章が面白い。そんな意図・誤魔化しが隠されていたとはという発見がある。「おわりに」で触れられていた「検討」なども今後どこかで解説して欲しい。二章では「〇〇に政治を持ち込むな」などの国会周辺話法もいくつか取り上げられているが、日常生活の中で感じる様々な事象が「広義の政治」であるという指摘はもっともである。三章と巻末付録は著者の遊び心が満載。国会実況中継は面白そうだが視聴率が取れるかは未知数。

2023/01/25

みき☆

【政治への興味を失わせる】というのは当たってるような気がする、【遺憾・真摯・不徳→謝る気なんてさらさらない】【丁寧に説明していきたい】というのは、ただの希望・願望だよね。最近は【記憶にございません】と言うと、そんなに忘れるのだったら議員やめろ!というのを見かけることがあるから、【誤解を招いた】【検討する】を使い続けてる人に、意見していくのは大事だなと思いました。国民が政治への興味を持つことが大事だなと思いました。

2023/07/17

スターライト

主に政治家が記者会見や国会答弁などで質問に答える際の答弁回避(拒否)術を第1回「星新一ショートショート・コンテスト」入賞者にして作家・脚本家・放送作家となった著者が、言語学的に(?)解明した本。「記憶にございません」というロッキード事件で話題になった言葉から、「ご指摘はあたらない」などニュースや報道で聞いたことあるフレーズばかりで、その分析に感心したり憤ったり。こうしてみると、記者たちももっと追求しろよと言いたくなる。この本が無効になる世界になってほしい。

2023/02/13

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