ナガサレール イエタテール
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「ナガサレール イエタテール」のおすすめレビュー
『あさイチ』で放送された、漫画家ヤマザキマリさんの「エッセー」3選にあの作品！
10月5日（金）の『あさイチ』で放送された「特選！エンタ」のコーナーで、『テルマエ・ロマエ』で知られる漫画家ヤマザキマリさんが、秋の読書にぴったりの「エッセー」を選書！ 番組内で『ちびしかくちゃん』『ナガサレール イエタテール』『仕事にしばられない生き方』の3作品が紹介された。
見逃したという方はこちらでチェックを！
・『ちびしかくちゃん』／さくらももこ
『ちびしかくちゃん』 （さくらももこ/集英社）
今年、乳がんのため53歳という若さで亡くなった漫画家のさくらももこさん。誰もが知っている、国民的マンガ 『ちびまる子ちゃん』を、さくらさん自身がパロディとして描いたのが『ちびしかくちゃん』だ。その内容はなんとも衝撃的。
主人公はしか子、小学3年生。見た目はまる子そっくりだが、顔が四角く、気弱な正直者。友達の“だまちゃん”は、たまちゃんのパロディ的存在なのにびっくりするほど性格が悪い。遅刻してきたしか子を「グズ」と呼び、遅刻の理由をつくったしか子のお母さんを「ゴミ」と罵る…。
設定だけ聞くと心配になるが、1話がたった5ページでさくっと読める。しかも起…
2018/10/5
全文を読む祖母は認知症。津波で流された実家を建て直すまでの日々を描いた実録コミック『ナガサレール・イエタテール』
『ナガサレール・イエタテール』（ニコ・ニコルソン/太田出版）
『ナガサレール・イエタテール』（太田出版）の著者ニコ・ニコルソンさんの生まれは宮城の沿岸部。2011年3月11日、実家は津波で流された。当時、自宅にいた母（母ルソン）と祖母（婆ルソン）も一緒に、だ。本作は、九死に一生を得た家族とともに、その名のとおり、流された家を再建していく物語。だがただの感動ドキュメントではないことをまずお伝えしておきたい。
震災後、世に出たノンフィクションのすべてに触れたわけではないけれど、読みながらこんなに泣いて笑ったのは初めてだった。震災はあたりまえの日常の延長にあったのだということ、そして今も日常の上にあるのだということを感じさせられた。
母ルは流れてきたタンスにつかまり婆ルをつかみ、無我夢中で2階にあがった。一命をとりとめた2人が翌朝、窓の外を見てみれば、目の前に広がっていたのはガレキの山に泥と水。そして知らない人の家。そこから避難所生活が始まるも、津波のショックで婆ルは、母ルの顔も忘れる一時的せん妄状態に。認知症も進み、家に帰りたいと駄々をこねる。決意の…
2018/7/21
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ナガサレール イエタテール / 感想・レビュー
めろんラブ
辛いことや苦しいことを直球で描くと、読み手にも重荷を背負わせてしまいがち。こちらは、非常に困難な状況からのリアルサバイバルを、「面白い」「笑える」と、しかも罪悪感を持たずに言わせてくれる、なんとも優しい作品です。その優しさに甘えながら読了したとき、ニコ・ニコルソンさん御一家に救いまでも頂いたような気持ちになりました。力強くユーモアを携えて困難を乗り越えた実話には、作り物が敵わない健全なヒロイズムが宿っており、それが私の重荷をほんの少し取り去ってくれたようです。
2015/10/21
nyaoko
登録してなかった。ニコさんを始めて知った最初の1冊。東日本大震災で実家が津波で流されて、建て替えるまでと、母ルと婆ルの介護記録。
2020/07/21
yoshida
東日本大震災の津波で被災した自宅を再築する物語。ではあるが、並大抵の事ではないと思うし、それを漫画にしたニコ・ニコルソン氏は色々な想いを入れ苦しみながら書いた作品だと思う。実際、被災者の方の心情は当事者でないと分からないと思う。私は心情を察するレベル。自宅再建中に母も重病を患う。母と祖母が津波から助かったのも紙一重。人間はあまりに大きい事態の前では殆ど無力に近いと思う。しかし、それにどう立ち向かうか、そこからどう立ち上がるかに人間の叡智が問われると感じた。初回限定の応援ペーパーも有難いです。力作。
2014/11/01
五月雨みどり
これは。。。嫌な予感がしたんだが，やはりダメだ，ゲラゲラ笑ってしまう。被災者を笑うなんて，私には人の心が無いのだろうか。。。と思い詰める余裕もないほど，あの3.11の惨状とつらい避難生活と前途多難な生活再建までのあれやこれやを面白おかしく綴るコミックエッセイ（というか魂の記録）。いや，笑かしに来てるから笑ってまうけど，現実問題，笑っとかんとやってられへんで状態。真摯に向き合ったら壊れるわ。これは古本で買ってしまったので，「完全版」が出ているそうだからそれは新本で買います。ニコさん，印税もらってね。
2021/03/02
ねむねむあくび♪
図書館にて。絵はあまり巧くないが、一気読み。東日本大震災で家を流され、婆は認知で、母はガン。漫画ではコミカルな絵で面白く描かれているが、それでも、土砂に埋まった実家のイラストや写真の凄まじい事!!（○_○）忘れてはいけない事を思い出させて貰いました。
2014/12/03
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