KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

はーばーらいと

はーばーらいと

はーばーらいと

作家
吉本ばなな
出版社
晶文社
発売日
2023-06-26
ISBN
9784794973672
amazonで購入する Kindle版を購入する

はーばーらいと / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

吉本ばななは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、宗教2世青春恋愛譚、ひばりには幸せになってもらいたい。無神論者の私は、ほとんどの宗教が邪悪で強欲なものだと思っています。少なくとも宗教法人課税を実現する政党は出て来ないのでしょうか❓ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000123287.html

2023/07/04

いつでも母さん

読み進むうちに、あぁ、これは抜け出せるのだろうか?ってドキドキした。カルト宗教や宗教2世の事について私が言えることはほとんど無い。作中でつばさが「何も奪わないのが、神様ってもんなんじゃないのか。」と言うのがしっくりくる。これは親子の話、家族の話、友情の話、自分と言う内なる気持ちの話、そして愛の話だ。私がつばさだったら・・いや、ひばりだったら・・何度も置き換えてしまった。ひばりが自由に生きて行けます様にと願って読了した。

2023/07/14

chimako

ばななさんの、強くはないけれど芯の通った主人公たちに導かれるように読み終える。家族のように育った幼馴染みのひばりが姿を消して4年、突然手紙が来る。ひばりの両親は宗教のために全財産を捧げ信者と共同生活を営む。ひばりはそこから逃げたいと訴える。宗教とは不思議なもので他人から見ると異様でも、本人たちは心底幸せそうで「このままが良いんじゃないか」と思わせてしまう。そこら辺の描写が絶妙で読んでいるこちら側は何とも言えない嫌な気持ちになる。人を助けるために死んだ父親とひばりを助けたいつばさと家族。それを愛と言う。

2024/03/14

ネギっ子gen

【高く高く飛んでいく、『よだかの星』という小説みたいに高く、ひとりで飛んでいく雲雀の翼が、見えた】宗教2世のひばりが、つばさ一家に助けられながら、自由を求め大空へ高く飛翔する様が描かれる。装画は、姉のハルノ宵子。心に沁みるお話でした……。助けに来たつばさに、ひばりは語る。<あの景色だけが私を支えていた。目を閉じると、夕暮れの港の灯りと、つばさの気配と、唇の感触と、これから歩いていく楽しい道のりが終わりませんようにと思ったあの日が浮かんできて、少しだけ息ができた。そしてついに実際に助けを求めてしまった>。⇒

2023/07/31

うののささら

統一教会、創価学会など新興宗教の話。両親が新興宗教にはまる。親は自分がいいと思うことを子供にもと思い、子供を自分の思うようにしたいと思う。どうしても親の周りに巻き込まれ取り返しのつかない事になったりする。宗教村の世界は表向きはこの世の雑事が解決されている。同じ思想の仲間意識で安心できる生活があるが、所詮は変な人たち。逃げたい人はたくさんいる。歳をとってもいっしょに港を歩きたいと青春時代のひばりとの日々が人生の土台。触れなければ平穏に暮らせるが、助けを求められ無視するわけにはいかない。いい人たちでした。

2023/08/24

感想・レビューをもっと見る