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哲学の冒険 「マトリックス」でデカルトが解る

哲学の冒険 「マトリックス」でデカルトが解る

哲学の冒険 「マトリックス」でデカルトが解る

作家
マーク ローランズ
筒井康隆
石塚 あおい
出版社
集英社インターナショナル
発売日
2004-12-15
ISBN
9784797671032
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哲学の冒険 「マトリックス」でデカルトが解る / 感想・レビュー

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魔魔男爵

SF映画をネタにし、西洋哲学を語るというギャグパロディ本かと思ったら、違いました。マジ凄い感動本。ジル・ドゥルーズよりも、高橋昌一郎よりも、判り易くて面白くて、毒舌ギャグもあって、哲学解説書オールタイムベスト1級の凄さ。カントは物理学的に間違ってる絶対空間絶対時間について思考したので、自然科学で明確を事を無駄に考えた阿呆だと思って、真剣にカントを知りたいとは思ってなかったが、この本を読んで、倫理学の道徳律を無矛盾性と公平性の論理学で、厳密に論理命題として正しい道徳命題を証明した天才だったとやっと理解出来た

2017/02/14

tjZero

『マトリックス』でデカルトが、『スター・ウォーズ』でニーチェが、『ブレードランナー』で死の意味が解る…。数々のSF映画を通して、哲学的思考が身につくレッスンを施してくれる本。しかも、楽しく、面白く。スクリーンを”鏡”として、異性や、異国人や、異星人…といった己と異なる存在を見つめることによって、自分自身を深く掘り下げるきっかけをつかむことができるのだろう。

2020/09/20

Uz あなぐま

長く積読になっていた。難しい話だけではなくユーモアが散りばめられていて楽しい読書だった。ディック作品に出てくる自我を巡る不確かさの感触に惹かれる。映画の場面を使っての例えはイメージしやすく、大事なところは繰り返し説明されていて入門レベルの自分には分かりやすかったと思う。自己の同一性の議論が最も気になるテーマだったが他にも「内と外の視点」「無矛盾性と公平性で論じる道徳問題」「境界線が枠組みをつくり意味を与える」などどれも興味深く面白い。気になったら読み返したい。

2019/11/09

チネモリ

「マトリックス」が話題になったときに読んだ本。映画自体あまり見ないが「哲学者」と映画のテーマがうまく結びつけられていて最高だった。本書を横においてDVDを見ながらポップコーンなんていいかも。再読したい中の1冊。

こうやどうふ

誰でも見たことのある映画を題材とした、哲学の導入として素晴らしい作品。偉大な哲学者たちや映画監督やキャラクターや内容そのものをユーモアたっぷりにおちょくりまくってて哲学にしてはかなり読みやすいと思う。内容も多岐に渡っていて、各領域についてますます知りたいと思わせてくれる。特に印象的だったのはスターウォーズをテーマとしたニーチェの話。俺の価値観はキリスト教的価値体系に基づいていた、すなわち原始的な欲求を抑圧することにかなりのエネルギーを消費してしまっていたんだ、ということに気づかされた。それの善し悪しはさて

2013/01/15

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