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〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない

〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない

〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない

作家
上野千鶴子
出版社
集英社インターナショナル
発売日
2013-06-26
ISBN
9784797672510
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〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない / 感想・レビュー

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パフちゃん@かのん変更

高校図書館、新刊コーナーで借りました。東大名誉教授、ジェンダー研究の第一人者でフェミニストの上野千鶴子女史。以前、読んだ「おひとりさまの老後」は読みやすかったし、機会があって聴きに行った講演会も分かりやすくぶれない話し方に好感が持てた。が、この本が取り上げているフェミニズムの先駆者と言うべき人達の文が古くて固くて難しい。勿論今でもいろんな場で女性差別はあるが、昔よりは格段に女は強くなり家庭でのイクメンも増えた。時代は変わりつつある。上野氏曰く「わたしののぞみは『役に立たない人生を送る』ことだったのだ」

2014/04/04

壱萬弐仟縁

産める社会を、産みたい社会を(82頁~)。こんな社会でない格差社会だから少子化。フェミニズム批評は、日本語圏に流入してから評判の悪い概念だった(134頁)。ジェンダー研究とは自らの性をも相対化しなければいけない気がしてくる。自らの性と異性の社会的位置づけ、相対化、一般化を図るのは難しい。「ほんとうに深い影響を受けた著作は、論文の文献目録にはあらわれないものだ」(148頁)。長年、社会学を専攻されてこられた先生の悩ましい部分だ。柳宗悦民藝運動は植民地主義を補充する実践というのはユニークな解釈(193頁)。

2013/09/17

ケニオミ

上野千鶴子と言えば、日本におけるフェミニストの権化というイメージがあります。その彼女が影響を受けた書物を紹介しているが本書です。一時期ジェンダー関係の本を集中して読んでいたことがあります。そのため、ある程度バックグランドがあるのですが、どの本も読んだことがありませんでした。本書を読んで読みたくなったのは、石牟礼道子の「苦海浄土」(最近水俣関係の本を読んでいたせいかな。)と、サイードの「オリエンタリズム」(上野氏の「オクシデント=男性、オリエント=女性」説には唸りました。)でした。非常に興味深い本です。

2013/08/01

あいくん

☆☆☆フェミニズムやジェンダーについての古典的な書物や人物について語っています。女の思想は女が紡いだことばであると上野さんは語っていますが、「紡ぐ」というのはすてきな言葉です。「まなびほぐす」という言葉もすてきです。いったん学んだことを自分にあわせて仕立て直すことです。上野さんはあとがきで、書物は読まれ続けることで古典となる、最初から古典となる本とそうでない本とがあるわけではないと言っています。

2017/10/17

kiho

石牟礼道子さんへの視点と思いには、深さを感じました☆女性の長い歴史を作者が見続けてきたことも…。

2013/11/19

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