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立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし (竹書房文庫)

立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし (竹書房文庫)

立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし (竹書房文庫)

作家
立川談志
和田 尚久
出版社
竹書房
発売日
2015-11-19
ISBN
9784801905337
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立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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2月21日(木)の寺

立川談志が落語を始める前に喋った雑談的な「まくら」の部分だけをまとめた文庫本。以前出た『談志が語った"ニッポンの業"』の第二弾である。前巻が昭和のものもあったのに対し、本巻は全て平成のもの。具合が悪くなってからのものもあり、老いの姿も伺える。語りを文字に起こした本なので読み易く、生前の立川談志の口調も思い出されて内容も面白い。出てくる小咄がみな秀逸である。まくらの最中に客席から「古典をやれ」と言われ、その客を帰らせたやり取りも収録。その行為に賛否はあろうが、それが許されてしまった人の憂鬱がここにある。

2015/12/02

さんきち

「大衆に馴染めないことが最大の欠点だ!」と気を吐く師匠のまくら集。毎度、同業者(特に圓楽、木久扇)の清々しいまでのこけおろし、絶品のショート・ショート(下ネタ多し)に、ニヤリ。北朝鮮、9・11テロなどについてのキツーイ毒舌も、談志じゃあ「しょーがねーや」となる。照れゆえに、内面をトコトンさらけ出す師匠。(そーいえば、女性のファンっているんだろうか?)

2016/04/03

姉勤

落語を聴きに来たんじゃない談志を聴きに来たんだ。一方で、落語好きでも談志は(が)嫌い、も多い。古典落語というフォーマルを削った、まくらを蒐めた第2弾(ただし、十分噺にはなっている)。平成11年から17年の世相、世論へのアクションとリアクション。晩年のイエモトの、エスプリと云おうか諧謔と云おうか、暴論と云おうか、託宣とのたまおうか。いずれにしろ、談志の声音が蘇る読者向きなのは変わりなし。だが、コンプライアンス、言葉狩り、はてはペテンに詭弁。ことばの無作法者があふれた今には、まだ価値はある。

2016/07/26

ぐうぐう

「与太郎の奴は、そこに観客が居るわけじゃないんだよ、横に一緒にだれか居るんなら、この行為で、そやつをウケさせてやろうって了見だと、考えられるでしょう。誰もいないんだ。ことによると、この野郎、高度な遊びをやってんじゃねえかと思うんだよ。一人でね」。この落語への疑いは、談志が笑いの神に愛される、ひとつの条件だ。つまりは、この視点こそが、イリュージョンを生むのだろう。「ああ、そうか。志ん朝の客は、『落語』を聴きに来て、おれの客は、『おれ』を聴きに来てるんだなと」。その客の中に、笑いの神もいるはずだ。

2015/11/30

つくえくん

自分の主張がどうというより、多数が向いている方は絶対に向いてやらねえぜ、の矜持を感じる。芸術ってそうだものねえ。しかし、お辞儀の仕方は立派な談志。

2016/03/04

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