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明日が世界の終わりでも (SHYノベルス301)

明日が世界の終わりでも (SHYノベルス301)

明日が世界の終わりでも (SHYノベルス301)

作家
榎田尤利
藤たまき
出版社
大洋図書
発売日
2013-03-30
ISBN
9784813012696
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明日が世界の終わりでも (SHYノベルス301) / 感想・レビュー

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那義乱丸

榎田さんのBLエンタメ的作品も面白いけど重さのある物語はまた格別な味わい。表題作の序盤は恋情の根拠が掴み切れなかったけど痛みを加速していく展開にぐいぐい引き込まれ衝撃の結末には胸が軋んだ。続く2編でスピンオフカプの背後に表題作カプのその後が垣間見えるという上手い運び。2組のカプを通して伝わってくる『約束』の秘める意味というのも心に響いた。第三者(?)視点の書き下ろしが40年後というのも嬉しい!同時収録のlargoも細やかな心情描写と美しい比喩表現がふんだんにあり心惹かれた。個人的には前原が気になったりw

2013/04/24

Kaoru

largo既読。推敲されてより音楽についての表現が深くなっていてよかったと思う。『明日が世界の終わりでも』は最初の設定(玲と望)に説得力が足りなくて、重たい内容なのに白けてしまった。二人が歪んでいるのは分かるけれど、もう少し説明が欲しい。『約束』のあきらと悠一のほうがずっとリアルで私には面白かった。玲と望の再開シーンを描かずに、あきら達の再開が綴られるのはいい意味で期待を裏切られ面白いと思った。最近の洒脱な文体に比べ、語彙の使い方が硬めで、返って新鮮だった。

2014/08/02

nono

BL。音大生同士の『largo』と、表題の二本を収録。ピアニスト同士の物語は、頑なな六実が花開いていくようで^^音楽と恋にのめり込む若さを堪能。『明日が』は辛い過去から歪な恋愛の二人の愛の軌跡。もう一組の話もあって、別れても忘れられない運命の恋を堪能。遠回りしながらも互いの幸せを想う姿に、重苦しい読後感ながらほっとさせられ、これからの幸せを祈りつつ読了。

2018/03/06

青龍

「largo」のみ既読。表題作の、重さやほの暗さが、不快にならず、ラストもハッピーエンドではないけれど、未来への希望を感じさせるもので、この文章力は流石。栗本薫先生の初期のBL系作品に似た雰囲気があり、(栗本先生の門下生という経歴からは当然か?)気持ちいい読後ではないけれど、心に染み入る感じです。続編により、ふたりの仲が落ち着いてきたのがわかり、書き下ろしでは、もう1つのCPともども、ずっとお互いを大切にして、40年後も一緒にいることがわかり、読者としては安心する。

2016/05/18

takuna jj

★★★★★新装版①largo/ピアノ科音大生・桜田凛(20)×設楽六実(19)。太陽のように明るく強い真っ直ぐな恋。〈こんなにも、世界は音楽で満ちている〉楽曲に浸りながら楽しく読了。②表題作/プログラマー御厨玲治(26)×大学生・辻堂望(19)。深い沼に沈んでいくような息苦しく歪んだ恋。哀しい結末が待ち受けていますが一筋の光が見えます。〈たとえ明日が世界の終わりでも、僕はきみを待ち続ける〉③約束/玲治の親友・美容師・城下あきら(32)×中学教師・森野悠一(25)。信頼と絆について考える。⇒

2016/05/03

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