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ぼくらの時代の罪と罰 増補新版きみが選んだ死刑のスイッチ

ぼくらの時代の罪と罰 増補新版きみが選んだ死刑のスイッチ

ぼくらの時代の罪と罰 増補新版きみが選んだ死刑のスイッチ

作家
森達也
出版社
ミツイパブリッシング
発売日
2021-12-10
ISBN
9784907364243
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ぼくらの時代の罪と罰 増補新版きみが選んだ死刑のスイッチ / 感想・レビュー

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まる子

「死刑」からあなたの意見を考えてみて。森さんの意見は「死刑制度を廃止するべきだと思う」。けれど、他の意見は否定しない。自分の意見をはっきり述べているのはここだけだった。多数決での多い意見が正しいとは限らず、容疑者や被告人の段階でマスメディアは名前や写真を公表する事で「犯罪者」になってしまう、世の中に様々な考えはあるし、2023年からは18歳になったら裁判員に選ばれる事もある、日本国憲法のいう人権、だから「考えてみよう」という本。特に集団の中での"同調"の部分が妙に納得。ノルウェーの考えを見習いたい。

2022/09/23

おはなし会 芽ぶっく 

昨日からのニュースで「死刑」というキーワードがタイムリー過ぎて…。必要か必要でないかはさておき、裁判員裁判で自分が選ばれるかもしれないという可能性は0ではない。制度、法が分からなくても「人を裁く」という行為をすることになった時、知っておくと良い本。

2022/11/11

あや

政治や司法に対する基礎知識が壊滅的に足りないと感じたのでジュニア書から読んでいる。新しい(2011年12月刊)上にとてもわかりやすい本で、全ての漢字にルビを振り易しく噛み砕いているが専門用語をぼかすことはなく、成り立ちは原始時代から遡り、イメージしにくい部分は映画や小説の比喩を用いている。そして決して思想を誘導はせず、さまざまな意見を紹介し、私見には断りを入れ、安易に決定せずに悩み考えることを繰り返し勧めている。元テレビ記者ならではの「現場」の話も多く、ノルウェーでの刑罰やテロの事例は大変衝撃的だった。

2023/09/13

めんち

ノルウェーのやり方が全て正しいとは思わなかったし、ノルウェーのようにすぐなれるとも思えないけど、少なくとも今の日本は間違っていると感じた。中高生向けに書かれた本だと思うけど、「わかりやすさ」に関する部分や死刑制度の是非については、大人も改めて考えてみるべき。

2022/08/15

のせなーだ

問題は重く重大だ。「不当逮捕」「冤罪」無罪証明の困難と不可能。数十年、訴え続けるストレス辛苦。無罪になれば、金(税金)で終了。人権侵害、人生の寿命を奪った公務員は責任を一切取らない。「無罪推定原則」を守らない。警察発表をペースト報道するマスメディア。「代用監獄」取調室の可視化録音の必然性を無視し続ける。裁判では事件の詳細は不明のままだ。遺族が死刑を望まず事件について知る権利も無視した大量死刑執行であのオウム事件を強制終了した国。時間をかけて事件の解明を調査委員会に任せる事件だ。ノルウェーの民主主義が眩しい

2022/05/14

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