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10年目の手記: 震災体験を書く、よむ、編みなおす

10年目の手記: 震災体験を書く、よむ、編みなおす

10年目の手記: 震災体験を書く、よむ、編みなおす

作家
瀬尾夏美
高森 順子
佐藤 李青
中村大地
13人の手記執筆者
出版社
生きのびるブックス
発売日
2022-03-11
ISBN
9784910790022
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10年目の手記: 震災体験を書く、よむ、編みなおす / 感想・レビュー

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mutsumi

卒論の下準備として読んだ。 手記を読むのは初めてだったが、かなり奥深いものであることがわかった。10年という時間がかかったからこそ書けるものもあるし、経験していないからこそ書けるものもある。私が語って良いのだろうかという葛藤が見えるのも手記ならではだと思う。 印象的だったのは、子どもは無垢性を求められること。希望の象徴にされること。悪いことだととは思わないけど大人と同じように子どもの気持ちだって多種多様なんだよね。 忘れちゃいけないことに気づけることが手記の良いところだと思った。

2022/07/30

cof

友人がずっと追いかけている映像作家ふたりのうちひとりが関わる本だったので、気になって手に取った。震災から遠かったり近かったり当事者だったり、立場がいろいろな人の手記を集めて読ませてくれたことはとてもありがたい。いろんな位置からいろんな考えで「あの日」に向き合う姿に、たまにふと自分ではない「世間」の物差しを持ち込みそうになってしまって、続く解説のような文を読みながら、なんて意味のないことを考えてしまったんだろう…という気持ちになった。折に触れ思い出す自分の「あの日」を、忘れないようにしたい。

2022/11/25

m

情けないほどわすれっぽい、わすれているわけではないけれどいつも思っているわけではない、だから何度でもひらこうと思う。そうやっていっしょに、いきていこうと思う。

2022/05/23

月華

図書館 一般の人から公募した手記と活動背景。朗読。このような活動をされている方がみえるのを初めて知りました。

2022/05/02

バーニング

「書かれたなかった経験=”秘密”が、書き手と読み手の双方に自由をもたらすという。その自由は”わからなさ”という感覚として捉えられることがある」(p.48)という瀬尾夏美の解釈がとてもいいなと思った。 本書では多くの人から公募して手記を集めているが、全員が全員3月11日の14時46分から書き始めてないのも面白くて、日記やエッセイのような私的な文章というのは常に書く自由と書かない自由があるのだろうと思うし、そこが読む面白さだよなと思う。収録手記の中で一番好きなのは西條成美の「スタート」。

2024/04/03

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