「小見川千明」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2015/7/8





――そして春クールでは「長門有希ちゃんの消失」の森園生役を。

小見川:「涼宮ハルヒの憂鬱」がテレビで放送されたときは、私はまだ高校生で。まだ自分が声優のお仕事につけるとは思ってもいないころでした。

――文芸部の顧問で、赤いジャージ姿が印象的です。教師でありながらメイドでもあるという。

小見川:謎の女性なんです。だから最初の収録は苦労しました。「消失」って、他のシリーズとはキャラのイメージが変わってきているから、森さんはどうしようかなと。スタッフさんからは「デキるメイドで!」と言われました(笑)。髪型がふたつ結びでかわいいキャラクターだし、最初はもっとほんわかしたイメージだったんですけど、まさかデキるメイドとは(笑)。それで、セリフを丁寧にしたり、「ら」抜き言葉を全部なおしたりしました。

――ハルヒシリーズの幅広さを考えると、役づくりには気を使いそうですね。

小見川:これだけ大きなコンテンツに後から入ることにプレッシャーはありました。ここまで世界観を作り上げてきた方々のことを意識してしまいます…。しかも先生役なのに最年少で(笑)。

――アフレコでもプレッシャーが?

小見川:そうですね。でも、共演者の方に助けられました。杉田(智和)さんからは「おまえ、いくつになったの?」って言われて。私が19歳のときに初めてお会いしたんですけど、「25歳になりました」と伝えたら、年を重ねるわけだよなって落ち込んでました(笑)。

――杉田さんが演じるキョンも「消失」では優しい感じになっていて。

小見川:本当に、全体的にみんな優しくなっていて、思いやりに包まれた世界です。見ていてキュンって癒されますね。でも、そんな中でもハルヒがハルヒらしくいてくれるのが良くて。最初の登場シーンでは「あ~ハルヒだ~」って感動しました。「消失」ならではの世界観とハルヒらしさが、絶妙なバランスで混在している作品だと思います。

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