女性ファンを虜にする怪談ユニット「怪談社」インタビュー|夏のホラー部第2回

更新日:2015/8/17

友人が死んだのと同時刻に体が…

――実話かどうかの判定って難しいですよね。

紙舞:ええ。裏が取れればベストなんですが、それほどこだわっていません。事実かどうかよりも、そういう話が伝わっていることに興味があるので。

紗那:しゃべってる奴が信用でけへんかったら、話も信用でけへんよね。「この店、絶対ヤバいっすよ」って震えてる奴とか(笑)。店よりお前の方がヤバいやろって。そういう奴に限って、稲川淳二さんのパクリみたいな話だったりすんねん。

――これまでに心霊的な体験は?

紙舞:確実にそうだという体験はないです。

紗那:幽霊じゃないけど、一回だけ変なことはあったな。

――ぜひ聞かせてください。

紗那:結構前の話なんやけど、すごく怪談の好きな友達がおって、そいつと「どっちかが死んだら幽霊になって出ようぜ」っていう話をしてたんですよ。ある日、部屋におったら突然胸が苦しくなって、痙攣したみたいになってる。なんやと思ってると、胸にアザができてて。しばらくしたら電話がかかってきて、その友達が死んだと。

――えっ!

紗那:建設業界で働いてる子やったんやけど、現場の電線が胸に当たって、感電して死んだと。それがちょうどおれが苦しんでた時間とぴったり一緒やった、ということがあった。あれが唯一のそういう体験。

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