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「伊東潤」のレビュー・書評

実際に起きた凄惨な事件がモデル――戦争中の闇、忖度文化が生んだ罪と戦犯裁判を通じて見いだされる希望とは?

実際に起きた凄惨な事件がモデル――戦争中の闇、忖度文化が生んだ罪と戦犯裁判を通じて見いだされる希望とは?

一手先さえ読めない者がいる。 戦争中の話だからといってまるで他人事じゃない、と小説『真実の航跡』(伊東潤/集英社)を読んで背筋を正したのは、このセリフが発せられたときだ。BC級戦犯として起訴された軍艦「久慈」の艦長・乾について、弁護士の河合と…

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【直木賞候補作―(伊東潤)】 迫力満点の古式捕鯨に驚け!

【直木賞候補作―(伊東潤)】 迫力満点の古式捕鯨に驚け!

和歌山県太地町。古くから捕鯨の町として栄えたところだ、という漠然とした知識はあった。しかし本書を読んで「こんな方法で捕鯨をしていたとは」と心底驚かされた。ここに描かれているのは江戸時代、「古式捕鯨」と呼ばれる方法で鯨に挑んだ太地の人々の物…

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