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「卯月妙子」のレビュー・書評

統合失調症に悩む『人間仮免中』の作者、20代の原点。精神科病院入院生活の裏側

統合失調症に悩む『人間仮免中』の作者、20代の原点。精神科病院入院生活の裏側

*本記事にはセンシティブな内容が含まれます。 『鬱くしき人々のうた実録・閉鎖病棟』(卯月妙子/太田出版) 漫画家の卯月妙子氏が2012年に上梓した『人間仮免中』(イースト・プレス)は、10代で統合失調症を発症した著者の自伝的作品だった。同書は『本の…

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桑田佳祐『ポップス歌手の耐えられない軽さ』全432ページの真相――“創作意欲が全く湧かない”時期からの「一生音楽人宣言」

桑田佳祐『ポップス歌手の耐えられない軽さ』全432ページの真相――“創作意欲が全く湧かない”時期からの「一生音楽人宣言」

何かを表現するアーティストの紡ぐ言葉というのは面白い。音楽やアートなど五感に訴えてくる彼らの表現の裏にはどんな世界があるのか、本人の言葉だからこそ「理解」できたり、新しい「発見」があったりするからだ。このほど登場した『ポップス歌手の耐えら…

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統合失調症の妄想を描いた壮絶な1冊

統合失調症の妄想を描いた壮絶な1冊

『人間仮免中』というのは、明らかに太宰治の『人間失格』を意識したタイトルだ。ま、しかし、仮免なら路上運転はできるわけで、それほどに絶望的ではないと、私は読みながら思った。「人間免停中」となったらこうした作品も書くことができないからである。…

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