三浦貴大「凛々しくて豪快な女性は、僕の憧れです」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回は、『キッズ・リターン 再会の時』でマサル役を演じる三浦貴大さんが登場。本誌でおすすめしてくれた『リーチマン』同様、彼の心を揺さぶったもう一冊とは?
三浦さんがお気に入りに挙げてくれたのは、マンガ『いよっおみっちゃん』(講談社モーニングKC)。『へうげもの』などでおなじみの山田芳裕によって描かれた作品だ。うまくてまずいギリギリ、腐りかけの「うまずい」食べ物をこよなく愛する強すぎる女剣士おみっちゃん。お嫁に行くために、自分より強い男を探している。
「『モーニング』に連載していたのを読んだのが中高生の頃。おみっちゃんが『世の中には白黒だけじゃなくてねずみ色もあるんだよ』という、その言葉ひとつでぐいっと惹き込まれました。『俺が正しい』という気持ちを持ってしまいがちな、生意気盛りの10代だからこそ響いたのかもしれません」
もともと気に入った本を繰り返し読むクセがあるという三浦さん。この作品もことあるごとに読み返しているのだとか。
「連載が終わっ…