人、動物、音、香り… さまざまな“齢”を通して〈永遠〉を描く、渾身の27編
表紙には、枠をはみ出る勢いでのびのびと書かれた「よ」「は」「ひ」の三文字。著者いしいしんじの5歳になる息子、「ひとひ」君の手によるものだ。日本経済新聞(2015年12月27日)に寄せたエッセイの中でいしいさんは、ひとひ君の「うまれてはじめてかくひら…
表紙には、枠をはみ出る勢いでのびのびと書かれた「よ」「は」「ひ」の三文字。著者いしいしんじの5歳になる息子、「ひとひ」君の手によるものだ。日本経済新聞(2015年12月27日)に寄せたエッセイの中でいしいさんは、ひとひ君の「うまれてはじめてかくひら…
『いしいしんじの音ぐらし』(いしいしんじ/シンコーミュージック) 作家・いしいしんじの新刊『いしいしんじの音ぐらし』の発売を記念し、トーク&サイン会が、5月29日(金)、東京・ブックファースト新宿店で開催される。ゲストには音楽評論家の湯浅学が登…
京都の書店では一冊の本が全裸の女に変わり男と交歓し、東京の寺ではビルマのジャングルに飛んだ男がトラを見て小便を漏らす……。呼ばれたらどこにでも出かけ、観客の前で即興で小説を書き、読むという独自のスタイルで小説を発表してきた著者の、54の物語が…
こんどこそ、生まれてきてくれる――。京都、鴨川にほど近い町屋に暮らす40代の夫婦のもとに、待ちに待った赤ん坊が誕生する。陣痛の苦しみに塗りこめられる妻と、励ましつつ寄りそう夫。人生最大の一日を克明に描きだした、胸を揺さぶる「出産小説」。