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「わたしはもっと不幸になりたかったのです」――太宰治『人間失格』を下敷きに小手鞠るいが描く、絶望を貪り尽くす女の物語

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「女性であることに対する、言い知れない不安と恐怖」を抱えていた葉湖(ようこ)は、幼少時、両親を嫌悪しつつも生きるために嫌われることを恐れた。目立たない存在でありたいと、あえて醜い容姿で世間を欺きながらも、自意識、プライド、自己顕示欲に苛ま…

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日本語にしか表現しえない「せつなさ」のたゆたう物語――最新刊『星ちりばめたる旗』小手鞠るいインタビュ-

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――本作は、幹三郎と佳乃が語る過去と、2人の孫であるジュンコが語る現在が交錯しながら進んでいきます。ジュンコは、どのように生まれたんですか。 小手鞠るい(以下、小手鞠)過去と未来を繋ぎ、物語を大きく引っ張っていく人物として、幹三郎と佳乃と同じ…

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日本人であることが罪になる時代――人種差別の歴史を描き、現在に警鐘をならす小手鞠るいの最新刊『星ちりばめたる旗』

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「日本人であることが、罪になる」。そんな衝撃的な文句が帯を飾る本作『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)は、1900年代にアメリカへわたった日本人移民・幹三郎と、その妻・佳乃(かの)が端をなす家族三世代の物語だ。まだ人種差別の根強かった時代、真珠湾…

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注目の新刊 『美しい心臓』 ダ・ヴィンチ2013年8月号

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願っていたのは、死だった。あの人が死ねば、死んでこの世からいなくなってしまえば。そう願うほど、好きだった。行き着く先は、行き止まり。未来のない恋に溺れ、狂おしいほどの切なさと欲望に囚われた“わたし”が最後に願うことは……。大人のための恋愛小説。

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注目の新刊 『九死一生』 ダ・ヴィンチ2013年4月号

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愛猫を亡くし、深い悲しみから抜け出すことができないニューヨーク在住の冴子と悠紀夫。二人の人生の節目には、いつも猫との出会いがあった――。喪失と再生、そして愛というテーマをとことん掘り下げた著者の集大成的傑作。生きとし生けるものへの愛の物語。

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注目の新刊 『誰もいない』 ダ・ヴィンチ2013年1月号

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家族ある男を愛し、一緒に暮らしている杏子。そして、病身の妻を持つ男を待ち続けるみずき。愛に殉ずる過激な日々は、二人を静かに狂わせていく。そして、衝撃の結末が訪れて――。恋愛小説の名手が、道ならぬ恋に身をやつす女たちの孤独と強烈な官能を描く。

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注目の新刊 『空中都市』 ダ・ヴィンチ2012年4月号

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旅先のニューヨークで母が姿を消し、15歳の晴海は戸惑う。「高校へ行かない」と言い張る自分への怒りの表明なのか? しかし晴海の胸には、高校に行きたくない理由があった。一方、母にも10代にまでさかのぼるある秘密が……。前向き度100パーセントの母と娘の…

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