KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

木藤亜也

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
きとう・あや

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

1962年7月19日、愛知県豊橋市生まれ。中学3年のときに、頻繁に転ぶなどの体調不良を訴え光生会病院にて受診。手足や言葉の自由を徐々に失い、小脳や脳幹、脊髄が徐々に萎縮、最終的には体の運動機能を全て喪失し、最悪の場合死に至る難病「脊髄小脳変性症」と診断された。小脳や脳幹などが委縮しても、大脳は委縮せず、知能は正常に機能するため、自分の体が病気のために不自由になっていくことと、意識が変わらない現実との間での葛藤を、闘病中に日記に書き綴った。1988年5月、病気の進行に伴う衰弱と、合併症である尿毒症を発症し、25年という短い生涯を閉じた。

1986年、手が動かなくなるまで綴った日記をまとめた詩集『1リットルの涙ー難病と闘い続ける少女亜也の日記ー』が名古屋市の出版社から出版された。その後、東海地方で大きな反響を呼び、2005年に幻冬舎から文庫本として出版された。2005年2月、実際に亜也が通っていた愛知県立豊橋東高等学校など地元で撮影された映画『1リットルの涙』(東映)が上映された。また、テレビドラマも制作され、2005年10月11日から12月20日までフジテレビ系列で放送された。同作品の映画化及びドラマ化の他、遺品や日記を公開した写真展も開催された。

『お手本なしの人生「1リットルの涙」亜也の詩(うた)』(2006年、小学館)は、母の潮香(しおか)さんが、『1リットルの涙』の単行本出版から20年後に新たに「伝えたい言葉」を選びぬいて編纂された詩集。

「木藤亜也」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

人に共通して平等に与えられたのは『伝える術』

人に共通して平等に与えられたのは『伝える術』

ドラマ化・映画化・書籍化を繰り返し、今もなお多くの人の心で命を燃やし続けている木藤亜也さん。 私が「脊髄小脳変性症(セキズイショウノウヘンセイショウ)」という病を知るキッカケとなったのは、亜也さんが魂を込めて残し続けた言葉たちに感銘を受けた、小学6年生の頃でした。

亜也さんは、この病気の進行と共に歩くことが困難となり、次第に手足が自分の思い通りには動かず、食事をすることも、喋ることも、文字を書くことも難しくなっていきました。症状は少しずつ、でも着実に進行をし、1988年に25歳という若さで生涯を閉じた今も、彼女の言葉たちが人々に伝わり示してくれることは多くあります。

今作は亜也さんの綴った詩たちが、時折、写真と実際の文字を交えて書かれています。彼女から放たれる想いの数々は、良くハテナが向けられます。そのどれもに「どうして」「なんで」「教えて」と、訴えかけられているようで、ページを捲る指が途端に進まなくなることもありました。そこに並ぶ一文字一文字が“私はここにいるよ”と、脈を打つように存在しているし、言葉が、想いが、悲鳴が、今も生き続けているのです。

方…

全文を読む

「木藤亜也」のレビュー・書評をもっと見る

「木藤亜也」の本・小説

1リットルの涙: 難病と闘い続ける少女亜也の日記

1リットルの涙: 難病と闘い続ける少女亜也の日記

作家
木藤亜也
出版社
中央出版
発売日
1986-03-01
ISBN
9784900435261
作品情報を見る
1リットルの涙 (バーズコミックススペシャル)

1リットルの涙 (バーズコミックススペシャル)

作家
木藤亜也
KITA
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
2005-09-24
ISBN
9784344806085
作品情報を見る
お手本なしの人生: 『1リットルの涙』亜也の詩 (大活字文庫 120)

お手本なしの人生: 『1リットルの涙』亜也の詩 (大活字文庫 120)

作家
木藤亜也
木藤潮香
出版社
大活字
発売日
2007-01-01
ISBN
9784860553500
作品情報を見る

「木藤亜也」人気の作品ランキングをもっと見る

「木藤亜也」の関連画像・写真

「木藤亜也」の関連画像・写真をもっと見る