注目の新刊 『僕とカミサマの境界線』 ダ・ヴィンチ2013年11月号
幼馴染・舞子が行方不明になった。高校生の僕、ネットジャンキーの舞子の兄、飼い猫の茶々、美人だけど気の弱い一二三の3人と1匹が救出に立ち上がる! 大人気シリーズ『蛟堂報復録』の著者による、新しいエンターテインメント小説が誕生だ。
幼馴染・舞子が行方不明になった。高校生の僕、ネットジャンキーの舞子の兄、飼い猫の茶々、美人だけど気の弱い一二三の3人と1匹が救出に立ち上がる! 大人気シリーズ『蛟堂報復録』の著者による、新しいエンターテインメント小説が誕生だ。
遺品蒐集家の青年・高坂和泉を主人公にした異色のライト・ミステリー『ラスト・メメント』(角川書店)。作者の鈴木麻純さんは、2008年、アルファポリスミステリー小説大賞を受賞してデビューした、期待の新鋭。彼女が小説を書くきっかけの一つになったのは、大学時代に気づいた“人の感情の激しさ”だという。
「大学では民俗学を専攻していて、卒論のテーマにしたのが、『安珍と清姫』だったんです。大蛇に姿を変えてまで好きな男を追いかけ、ついには焼き殺してしまう─。あの話を調べていくなかで、感情によって化け物にまでなってしまう人間の激しさみたいなものに非常に興味を持って。それから、ちょっと怖いんですけれど(笑)、怨念や亡霊についての話を中心に調べるようになり、それがきっかけで、自分もそういうものをテーマにした小説を書きたいと思ったんですね」
それが、人の恨みを引き受ける現代の天才陰陽師・三輪辰史を主人公にした大賞受賞作『蛟堂報復録』シリーズへ。次に、平安朝の闇を斬る冥府の役人・小野篁を主人公にしたホラー・ファンタジー『六道の使者』へと結びついた(ちなみに、どちらも登場人物の…
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