誰でも1冊の本は書ける!で、あなたは作家になれる? なれない?
かつて、「ボールを蹴らなきゃシュートが入らんだろっ!」と試合中に叫んだサッカーの監督がいた。「確かに…」と呟いて納得せざるを得ないシンプルな法則に、私はただ頷きながら苦笑。それと同じことが、作家になる、というゲームにもあてはまるようだ。とにかく書かなくては、作家になれるわけがない。
7月の新著で累計600万部となる著書を出しているベストセラー作家の本田健と、三島由紀夫や川端康成など数々の名だたる文豪たちと親交があった伝説の編集者、櫻井秀勲が、この本で繰り返し繰り返し、しつこいぐらいに述べているのはその一点。 「まずはどんな原稿でも、書いてみること」。
しかし、真剣に作家になりたくてがんばっている人たちは、おそらくそんなことは百も承知で、とっくの昔に書き始めていることだろう。一方、この本のタイトルに惹かれた人の中には、「別に本気で作家になりたいと思っているわけではないけど、とりあえず自分に作家の素養があるのかどうか知りたい」という人も少なからずいるはず。そんな人たちには、随所に出てくる「作家になれる人に共通する資質」をチェックする質問の数々が役に…