累計31万部突破のデビュー作『木曜日にはココアを』の続編――1度きりの縁も大切にしたくなる抹茶カフェを舞台にしたショートストーリー集
大事なものほどぎゅっと握りしめすぎて、壊れてしまうということがある。大好きな人に執着しすぎて、その関係を確かなものにしたくて、不安で、焦って、距離感をまちがえて、せっかく繋いだはずの縁をみずから失ってしまう。本当は、ただ流れに身を任せてい…
大事なものほどぎゅっと握りしめすぎて、壊れてしまうということがある。大好きな人に執着しすぎて、その関係を確かなものにしたくて、不安で、焦って、距離感をまちがえて、せっかく繋いだはずの縁をみずから失ってしまう。本当は、ただ流れに身を任せてい…
“今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を” 上記のキャッチコピーのもと、2021年に刊行され多くの人に親しまれた『ほろよい読書』の第2弾、『ほろよい読書 おかわり(双葉文庫)』(双葉社)が、新たに上梓された。 バーテンダーに想いを寄せる下戸…
本屋大賞2022ノミネート! 『お探し物は図書室まで』が昨年の本屋大賞2021で第2位となった青山美智子さんの、絵画をめぐる連作短編集。 《以下の記事は(2022年1月1日)の再配信記事です。掲載している情報は2022年1月時点のものとなります》 一枚の絵画に、…
一枚の絵画に、他の組み合わせなど考えられないほど相応しい額縁が存在するように、私たち一人一人にも「この人以外考えられない」と思わされるようなピッタリの相手が存在するのかもしれない。そんな相手と巡り合ってしまったらどうしよう。相手もまた同じ…
本屋大賞2位を受賞し話題となった『お探し物は図書室まで』。同作の著者・青山美智子のデビュー作にして累計23万部を突破した『木曜日にはココアを』は、川沿いの桜並木のそばにたたずむ喫茶店マーブル・カフェを中心に、人生のほんの一瞬、すれ違う人たちの…
2021年4月14日、全国書店員たちが“いちばん売りたい本”を選ぶ「2021年本屋大賞」の授賞式が行われた。同賞は新刊書店に勤務するすべての書店員(アルバイト、パートを含む)が投票資格を有し、その投票結果のみで大賞が決定する文学賞。1次投票には全国の438…
本屋大賞にノミネートされた青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)で、迷える登場人物たちに導きを与えるのは白熊のように大きな司書の女性の「何をお探し?」という決めゼリフ。このたび文庫化された『鎌倉うずまき案内所』(宝島社)でそ…
「何をお探し?」と問いかける、不思議に安定感のある声の主の風貌は、首と顎に境目がなく、穴で冬ごもりしている熊のよう。ひっつめた髪のてっぺんには、かんざしを挿したお団子が載っている。それが小町さゆりさん。『お探し物は図書室まで』(青山美智子/…