「30秒で泣ける、切ない恋の超短編」がTikTokで大バズリ! 140字で紡がれる恋愛物語に「内容が濃密」「文字数以上の満足度」と反響続々

文芸・カルチャー

公開日:2023/8/22

 小説家・冬野夜空の30秒で泣ける切ない恋の超短編「すべての恋が終わるとしても」シリーズが、TikTokで大きな話題になっている。短いながらも読みごたえのある恋愛ドラマの数々に、読者から感動と共感の声が後を絶たない。

すべての恋が終わるとしても-140字の恋の話-
すべての恋が終わるとしても-140字の恋の話-』(冬野夜空/スターツ出版)

 同シリーズは、著者の冬野氏が自身のX(旧Twitter)に投稿していた140字小説を書籍化したもの。2022年3月28日に第1弾となる『すべての恋が終わるとしても-140字の恋の話-』が発売され、「30秒で泣ける」と口コミなどで話題に。

 そして2023年4月28日にシリーズ第2弾『すべての恋が終わるとしても-140字のさよならの話-』が刊行されると、読者が同書を紹介したTikTok動画を投稿。これが起因となって、今や同シリーズは記録的な売り上げを叩きだしているという。

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 第1弾は「140字の恋の話」と「短編小説」などが収録されており、切ない恋の始まりと終わりがエモーショナルに綴られている。

 たとえば収録作の一つにある「後悔しないように」というエピソードは、幼なじみの彼に思いを寄せる主人公が一歩前進する物語だ。

「もっと早く告白しておけばよかった」幼なじみの彼は言った。慎重なところが魅力な彼だけれど、今回はその人柄が裏目に出てしまったらしい。「元気出して」「まあ大丈夫。お前は俺みたいに後悔するなよ」こんな時ですら私の心配だ。でも、私はそんな彼のことが――。「じゃあ、後悔しないように言うね」

 対して第2弾の小説は“失恋”をメインに、出会いと別れ、そして再会を描いた書き下ろしの特別版となっている。

 こちらも一例を挙げると「別れの挨拶」という作品は、女性視点で描かれた切ない失恋物語。いつもは「またね」で別れるのが彼とのお決まりの挨拶だったのだが、“あるひと言”をきっかけに「またね」が「さようなら」に変わる。200字にも満たない物語でありながら、主人公の切ない想いが読者の胸をギュッと締めつけるだろう。

 同シリーズは、今もなおTikTokで検索ワードの上位に躍り出るほどの人気ぶり。緊急重版も追いつかず、何軒も書店を回ってやっと購入したという読者も少なくないようだ。

 実際に同シリーズを読んだ人からは、「本当に140字かと疑いたくなるほど内容が濃密」「恋の辛さも喜びも悲しみも全て詰まっていて、とても素敵な作品でした」「読者ひとりひとりに必要な物語がきっと見つかる」「文字数以上の満足度が得られました」「切なさはあるものの、前向きな言葉も多く、どこか優しい物語」「恋愛で悩んでる子とかいたらぜひ読んでほしい」といった好評の声が続出している。

 ちなみに表紙イラストを手がけているのは、人気イラストレーターのゆどうふ氏。表紙に惹かれて同書を手に取った人も多く、著者の冬野氏も「そして、この表紙イラスト!! 最高じゃない?」と自身のSNSで絶賛していた。

 140字で紡がれる、数々の恋物語。読めばきっと、共感できる恋愛があるはずだ。

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