漬け物の底力を再認識。買って食べるより格段においしい! 田舎のお母さんの漬け物レシピ80

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公開日:2021/11/22

四季を感じる保存食 まいにちの漬け物

著:
出版社:
池田書店
発売日:
まいにちの漬け物
『まいにちの漬け物』(ませきじゅんこ/池田書店)

 漬け物は買う派? それとも作る派?

 私は断然買う派だ。だって漬け物って面倒そうだし、なにより買ったほうが早い…。働く主婦にはとにかく時間がないのだ。

 ところが漬け物系YouTuberのじゅんちゃんの『まいにちの漬け物』(ませきじゅんこ/池田書店)を読むと、たまには自分で漬けるのもいいな、と思えてくる。じゅんちゃんの正体は、信州で長年漬け物や保存食の研究をしている田舎のお母さん。本書をめくっていたら、市販品では到底味わえない実家の食卓に出てくるような手作りの漬け物が、無性に恋しくなってきた。


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野菜を生で食べるよりも旨みや栄養がアップ!

 漬け物にはメリットがいろいろある。まずは保存性が増すこと。冷蔵庫に余っている野菜もダメになってしまう前に漬け物にすれば、長く保存できる。また、塩やしょうゆ、ぬかなどに漬けることで野菜の旨みが凝縮され、ビタミン、ミネラル、乳酸菌などの栄養価も上がるという。さすがは昔から日本の食文化を支えてきた漬け物。あらゆる面で家庭の“食”を助けてくれる優等生なのだ。

まいにちの漬け物 P12

まいにちの漬け物 P13

 本書にはたくあん、梅干し、べったら漬、粕漬けといった定番から、季節の食材を使ったものまで、じゅんちゃんお手製の漬け物レシピがたっぷりと掲載。コツやポイントが分かりやすく記載されているので、私のような初心者でも「作ってみようかな」という気にさせてくれる。本書の中から、手軽に作れる秋のレシピを2つご紹介しよう。

仕込みは10分! 「長芋のみそにんにく漬け」(p.116)

まいにちの漬け物 P116

まいにちの漬け物 P117

 まずは11~12月ごろに旬を迎える長芋が主役のレシピから。食べやすい大きさにカットした長芋を、にんにく、みそ、三温糖、みりん、酢、だし昆布、赤唐辛子を混ぜ合わせた保存袋に入れてよくもみこみ、空気を抜いて冷蔵庫で3時間ほど置く。

 繊維のシャキシャキした食感とにんにくの風味がおいしい1品。冷蔵庫に入れるときは保存袋の口を閉じた後、余った部分を折り曲げて輪ゴムでとめておくと全体が均等に漬かる。これなら身近な材料でできるから、初めてでも作りやすい。

箸休めにぴったり「ごぼうのみそ漬け」(p.114)

まいにちの漬け物 P114

まいにちの漬け物 P115

 ごぼうの漬け物も意外と簡単。食べやすい大きさに切ったごぼうを好みの固さになるまでゆで、みそ、酒、三温糖、顆粒和風だしを混ぜ合わせた保存袋に入れてよくもみこみ、空気を抜いてこちらは冷蔵庫で2日ほどじっくり漬ける。

 ほんのり甘いみそ味で、ごはんのお供やお酒のあてにもってこい。ごぼうの皮はしっかり洗えばむかなくてもOK。ごぼうは好きなようにカットしていいが、太い部分は半分に切るなど、大きさを揃えたほうが味のムラが出にくくなる。

 ほかにもキムチやピクルス、果物のシロップ漬けやジャムなど、漬けておいしいレシピがたくさん。塩分が気になる…という人も、本書のレシピは市販品に比べて塩分控えめなので安心して食せる。

 時間があるときに仕込んでおけば、忙しい日や野菜が足りないときにもすぐに食卓に出せて便利。まずは今回紹介したような仕込みが簡単なものからチャレンジしてみてはいかが?

文=齋藤久美子

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著:
出版社:
池田書店
発売日:
ISBN:
9784262130651