会社員の「年金保険料」は毎月いくら? 自分の「厚生年金額」を計算してみよう/会社員のためのお金のキホン

暮らし

公開日:2022/8/26

 食品や電気代など、さまざまなものが値上がりし、家計は火の車! 将来に備えてお金を貯めたくても、なかなかお金が貯まらない…という方は多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介する『図解 会社員のためのお金のキホン』では、ファイナンシャルプランナーの著者・井上ヨウスケさんが会社員だからこその特権が生かせるお金の「貯め方」「使い方」「増やし方」「稼ぎ方」を図解とともに解説します。

 お金に不安を抱いている方も知識を活かし、プランニングが出来れば、無理なくお金を増やすとこができます。しかも、老後も決してギリギリの生活水準で耐えるのではなく、ちゃんと満足度の高い生活を送ることができるでしょう。『図解 会社員のためのお金のキホン』を参考に、会社で働きながら自分らしく生きていけるマネープランを立てましょう!

 自分の強みを把握することがマネープラン最初の一歩。会社員の特権について知ろう。

※本書は、2022年6月時点の情報をもとに執筆・構成された書籍です

※本作品は井上ヨウスケ著の書籍『図解 会社員のためのお金のキホン』から一部抜粋・編集しました

図解 会社員のためのお金のキホン
『図解 会社員のためのお金のキホン』(井上ヨウスケ/KADOKAWA)

知ってるだけで数千万円の価値!? 会社員の特権

図解 会社員のためのお金のキホン

「会社員」は、非常に恵まれています。特に、生活を支える制度が充実し、「会社員でいるだけでお金持ち」と言っても過言ではないほどです。

 ですが、これら「会社員の特権」を知らない、もしくは実感していない方が本当に多いのです。マネープランの最初の一歩は、自分の強みをしっかり把握することから。それがあなたの人生プランを作る土台となり、ピンチから身を守る切り札にもなってくれます。

 急がば回れ。この章では、会社員というだけで、あなたがすでに手にしている“資産”について解説します。

会社員としてもらえる年金が自由なマネープランの土台に

夫婦とも厚生年金なら、老後破綻の可能性は低い。年金はマネープランの基盤となるので、ぜひとも押さえて

「もう少し好きにお金を使いたいけど、貯金しなきゃダメだよね」「老後、お金が足りなくなったらどうしよう」「教育費が大変で、老後資金まで手が回らない」と、まだ見ぬ将来への漠然とした不安は尽きないものです。

 しかし、「会社員」こそ、過度な心配は不要です。毎月の給料から天引きされている社会保険料は、ここで効果を発揮します。会社員が受け取れる公的年金は、「基礎年金(※)」と「厚生年金(※)」の2階建て。フリーランスや自営業者は国民年金保険料を支払うことで受け取れる「基礎年金」のみですが、会社員は一生涯、両方とも受け取れます。会社員の持つ、最大の特権と言っていいでしょう。

老後に受け取る年金は、フリーランスより数千万円も多い!

 それではさっそく平均年収400万円の方の年金額を出してみましょう。

 まず、基礎年金は現在、満額で年約78万円です。金額は毎年見直されますが、20歳から60歳まで国民年金の保険料を40年間納めれば、誰もがこの金額を受け取れます。

 一方、個人差が大きいのが厚生年金。正確に「年金の受給額」を出すのは難しいのですが、仮に22歳から65歳まで43年間勤務し、生涯の平均年収が400万円なら年約94.3万円。基礎年金の78万円と合わせると年約172.3万円と、フリーランスと比較すると実に倍以上の年金額です。仮に老後30年とするとその差は2800万円以上に!

会社員の年金保険料は毎月いくら? 標準報酬月額とは

 会社員は将来、厚生年金を受け取れますが、そのために毎月給与から年金の保険料を払っています。フリーランスや自営業の場合は、基礎年金を受け取れる国民年金保険料のみで、一律月1万6590円ですが、会社員は月給の18.3%を会社と折半する形です。厳密には月給ではなく、手当などすべて含めて計算される「標準報酬月額」で保険料が決まります。

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