会社員の「年金保険料」は毎月いくら? 自分の「厚生年金額」を計算してみよう/会社員のためのお金のキホン

暮らし

公開日:2022/8/26

夫婦とも厚生年金があれば「老後2000万円問題」は消える

 最近は、結婚後に女性が仕事を続けることはごく普通のこととなりました。夫婦ともに厚生年金に加入しているケースも珍しくありません。法改正が行われ、今後はパート勤務でも厚生年金に加入しやすくなるので、「厚生年金カップル」はますます増えるでしょう。

 この場合、将来は夫婦ともに厚生年金を受け取れます。夫婦どちらも一般的な収入の場合で、実際にどのぐらいの年金になるかまとめてみました。

※基礎年金=老齢基礎年金、厚生年金=老齢厚生年金が正しい名称ですが、ここではわかりやすさを優先し、短く表記しています。

図解 会社員のためのお金のキホン

 イメージとしては20代の頃の給料でしょうか。2人で月25万円前後という金額は、今の共働きの手取りと比べると少なく感じるかもしれませんが、老後は住宅ローンや教育費の支出が終わっていれば、出ていくお金も減ります。医療や介護のお金は貯蓄で別に用意すると考えれば(本書でもそのプランを紹介します)、夫婦ともに厚生年金があるなら、やりくりにさほど困ることはない金額といえるのではないでしょうか。

 以前、大きな物議を醸した「老後2000万円問題」は、今の高齢無職夫婦世帯が、平均月約5.5万円の赤字であるというデータに基づいたものです。この赤字が30年分積み重なると約2000万円になるため、貯蓄などで補填する必要がありますよ、という内容でした。つまり、もし年金生活で赤字が出ないなら、そもそもこの問題は生じません。実際、僕の相談者の方々も、厚生年金があることで、老後資金に力を入れなくてすむケースが少なくないのです。

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自分の厚生年金額を一瞬で計算しよう!

 会社員は厚生年金があるとはいえ、前述の通り個人差があります。次の計算式でおおよその額をつかめるので、試算してみましょう。そして、出した数字をぜひ覚えておいてください。この数字は第2章で解説する老後資金のプランニングではもちろん、さまざまな保障のベースとなる、大事な数字になります。

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<第3回に続く>


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