お金や不動産だけが資産じゃない! 自分の時間は人によって1億円以上の価値がある/仕事に追われず自分の時間を確保する

暮らし

公開日:2023/10/19

 やることはたくさんあるのにいつも時間が足りない…。そして改善するための技術や効率を上げるスゴ技を教えてもらってもマネできず、結局解決しないという人は多いのではないでしょうか。

 そんな人には、ハック大学 ぺそ氏による『仕事に追われず自分の時間を確保する』がおすすめです。ハック大学 ぺそ氏は、チャンネル登録者数27万人超えのYouTubeチャンネル「ハック大学」で時間管理や業務の効率化といったビジネスに役立つ動画で人気を集めている人物。

 本書では動画で好評だったテーマ、なぜ時間が足りなくるのかを解説し、ちょっとしたマインド改革と方法で「仕事の時間不足を解消する」ワザを教えてくれます。仕事の優先順位が分からない人、メールの返信対応だけで数時間かかってしまう人に読んでもらいたい1冊です。

 値段がつかないから無償と思いがちな自分の時間。しかし、限られた人生の時間を考えると、あなたの時間は十分に資産といえるほど価値があるものなのです。

※本作品は書籍『仕事に追われず自分の時間を確保する』(ハック大学 ぺそ/ポプラ社)から一部抜粋・編集しました

仕事に追われず自分の時間を確保する
『仕事に追われず自分の時間を確保する』
(ハック大学 ぺそ/ポプラ社)

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金融資産より大事な「時間資産」を知っていますか?

 あなたはいま、資産をどれくらい持っていますか?

 そう聞かれたら、貯金や預金の残高、株式などの金融資産、さらには持ち家などの不動産を計算するのではないでしょうか。
 資産として「時間」を計算に入れる人はあまりいないでしょう。もちろん、一般的には「時間」は資産ではないとされています。

 ただし、私は「時間」にも資産に含められるほどの価値があると考えています。いうなれば、「時間資産」を持っているという事実をちゃんと意識すべきなのです。

 もしも、あなたが(本書の読者は現役でビジネスをされている方を想定しています)、時間以外の資産をたくさん持っている84歳の老人に「1億円を払うから体を入れ替えてほしい」といわれたらどうしますか?
(ちなみに、「84.07歳」は男女合わせた2022年の日本人の平均寿命です)

 もしかしたら少し迷う人もいるかもしれませんが、最終的には断る人がほとんどなのではないでしょうか。断るということは、「寿命」(=「時間」)にそれくらいの価値を感じているということ。自分が持っている「時間」に1億円以上の価値を見積もっているのです。

 何十年という単位が現実味に乏しく感じる場合は、1か月、1日、1時間とスパンを短くして考えてみてください。あなたの時間資産に対する解像度が上がり、イメージしやすくなるはずです。月給、日給、時給を参考にするとさらにわかりやすいかもしれません。

 たとえば、片道15分かけて少し遠いスーパーまで行き、特売の牛肉を300円の割引で購入できたとします。それを時給で考えてみるのです。
 簡単に計算すると、往復30分で300円を得たことになるので、時給で考えると600円です。はたして本当に特売に行く意味はあったのでしょうか。
 将来的な時間資産の話も、全く同じ話です。

 これは「特売に行くのをすぐにやめましょう」という単純な話ではありません。自分の時間を過小評価せず、時間の価値も考えるようにしてほしいのです。

 とにかく、時間には価値があるので、一般的な資産だけでなく「時間資産」も意識することを強く推奨します。
 そもそも多くの人は「自分の時間」を過小評価しすぎています。とくにビジネスパーソンに関しては、忙しい人ほど低く見積もっている印象です。
 「時は金なり」や「タイムイズマネー」といった言葉がありますが、まさにそのとおり。本当は、「時間」にも「お金」と同等の価値があり、同じくらい大切なのです。しかも、状況によっては「お金」よりも「時間」のほうが価値が高いケースさえあります。

 また、「時間の価値」は人それぞれ異なります。先ほども挙げたように「時給」で考えるとわかりやすいでしょう。状況や人によってレートはかわりますが、「時間」には「お金」に換算できる価値が確実にあるのです。
 それにもかかわらず、「お金を失う」ことだけを嫌がり、「時間を浪費する」ことには無頓着だとしたら、大きな問題ではないでしょうか。

「お金」がへっていくのは確認しやすいのに対し、「時間」を無駄にしているのは確認しにくいので、実感できないのも理解できます。だからこそ、強く意識する必要があるのです。

「お金」は、生まれ育った家庭環境、学歴や職歴などに影響を受け、ある程度は制限されてしまう側面があります。つまり、平等ではないともいえるでしょう。
 それに対し、「時間」はだれにとっても平等。等しく与えられた唯一のものかもしれません。

「時間はだれにでも平等」といった言葉は紛れもない事実なのです。

 ただし、「与えられた時間」が平等なだけです。
 1日が限られた24時間なのはだれにとっても同じですが、その使い方によって差が生まれています。現代になって格差が広がり、不平等に近い状況が生まれてしまっているのもまた事実です。時間の使い方が下手なままだと、かなりの損失を被ってしまいます。

<第2回に続く>

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