【連載】漫画 もう「いい人」になるのはやめなさい! 第14話「衝撃のラスト」

暮らし

2018/3/15

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■小さな安定を捨てるだけで人生が快適になる方法

 戦後、高度経済成長期においては「1つの会社に骨をうずめるつもりで働く」という考え方があるべき姿として捉えられた。つまり、何度も就職先を変えるのは決して良いお手本とはされなかったのである。

 もちろんその考え方の背景には、忍耐が美徳とされ、会社が一生の食いぶちを守ってくれるものという共通認識が存在していた。

 しかし、今は違う。より良い条件の仕事場を求め、賢く転職・独立してステップアップしてゆくことはすでに当たり前のことになっている。かつては信頼できない生き方の例とされていた「たび重なるキャリアシフト」が新しい生き方として前向きに捉えられるようになってきた。

 成果の出ない職場で、ただ耐え忍びながら日々を送り年月を重ねるよりも、「賢く転職・独立」して結果を出してゆくことのほうが、より良いキャリアアップをする賢い人のお手本として扱われている。

 一方、現代流の「お人よしで変化を恐れるただのいい人」は、小さな安定と、職場での混沌(こんとん)としたしがらみを宝物のように扱う。その「宝物」自体も、心の底から望み手に入れたものではない。そんな小さな現状を維持するためだけに「しっくりこない仕事」や「ストレス満点の人間関係」に身を投じ続ける。「耐え続ければご褒美が待っている」と勘違いする。もしその会社からリストラされようものなら、それを「コースアウト」としてマイナスに捉えてしまうのである。「新しい可能性へ挑戦する時間とチャンスが芽生えた! 人生の新しいステップアップの機会を得た!」とは思えないのである。

 そんな人になりたくなければ、「自分の財産は会社の中ではなく、自分の中にある」と考えよう。

 会社に忠誠を尽くすことよりも、自分のキャリアを磨くことに視点を置こう。自分は今、この会社でどんなスキルを身につけているのか? 自分はどんな特技をもって社会に貢献するのか? 転職先では何を身につけられるのか? 自分のスキルを1つ挙げるとしたら、それはどんな特技なのか? 次の職業でどんなスキルを習得したら、さらに有意義になるか? そうしたことをいつも明確にしてゆこう。

 これまで積み重ねてきたキャリアやビジネスノウハウはあなたの中に秘伝のタレとして存在する。秘伝のタレがもっともおいしく引き立つ仕事場を探すことである。器(会社)にこだわってはいけない。

 自分がどんなことで社会に貢献し、その見返りとしてどんな収益を生み出せるのか? 大切なのはそのアクションに存在する。

 それを正しく知るために、これまで所属してきた会社名ではなく「自分の中にあるキャリア」を、順番に紙に書き出してみよう。その中にあなたの本当の「キャリアの軸」が隠されている。その軸は、どこへ行こうと何をしていようとなくならないのである。会社に忠誠を尽くすことよりも、自分のキャリアを磨くほうがあなたの人生は快適なものになる。

☆ポイント☆
いい人は、「会社」そのものにキャリアを見いだし、それにしがみつく。
超一流は、自分独自のノウハウ・経験を熟成させ、育てていく。


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潮凪 洋介(しおなぎ ようすけ)
エッセイスト・講演家・イベントプロデューサー。早稲田大学社会科学部卒業。主な著書に、「いい人」シリーズ累計21万部超の『もう「いい人」になるのはやめなさい!』『それでも「いい人」を続けますか?』(ともにKADOKAWA)、『「バカになれる男」の魅力』(三笠書房)、『「男の色気」のつくり方』(あさ出版)などベストセラー・ロングセラー多数。著書60冊超、累計160万部突破。“人生に終わらないロマンを!”をテーマに「ライフワーク・クリエイト協会(自由人生塾)」を主宰、「一生モテる働き方」を愉しむRomanticLifeWorkerを育成。「人生100年、労働一生時代」に向けて「自分にぴったりな運命のライフワークと社外で出会い、感動しながら収入を得るライフワーク講座」を開催。またエグゼクティブハードワーカーに向けて「男の色気」を増強する「男磨きパーソナルトレーニング」も実施。大人の海辺の社交場・芝浦ハーバーラウンジは170回の開催、6000人の着飾った大人が参加。著者・エッセイスト養成スクール「SHIONAGI DOUJOU」では5000回の指導を行い、多くの新人著者・エッセイストを輩出。

うげっぱ
漫画、イラスト描き。U.G.E名義で『8.1 山田悠介劇場』や『マクロスプラス─タックネーム─』(ともにKADOKAWA)、『リトル・チャレンジャー Wake Up, Girls! -side I-1club-』(学研プラス)など、ホラーからロボット、美少女モノまで幅広いコミカライズを担当。今回、初のビジネスコミックに挑戦! Twitter:@UGEPPA16