男が囚われたのは砂地獄。脱出と失敗の先に待ち受けるものとは…安部公房『砂の女』

文芸・カルチャー

2018/6/28

『砂の女 (新潮文庫)』(安部公房/新潮社)  31歳、教師の仁木順平という男は、8月に休暇を取って趣味の昆虫採集のために海岸の砂丘に行く。そこには今にも砂に埋もれそうな部落があった。終バスを逃した彼は勧められるがまま、そのうちの1軒の、深い穴の底にある民家に泊まることにした。その家では、寡婦がひとりで砂掻きに勤しん... 続きを読む