余熱で失敗なし! ふわふわスクランブルエッグの作り方/『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』⑦

食・料理

公開日:2020/3/22

長年ビギナー向けの料理書を手がけ、料理初心者の気持ちを知り尽くした料理研究家・栄養士の小田真規子先生が手掛ける自炊本。砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5つの基礎調味料を使った、わかりやすく簡単で、絶対に失敗しない料理のコツを紹介します。

『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』(小田真規子/池田書店)

卵のトリセツ4 スクランブルエッグ

かんたんなのに、なかなか上手にできないスクランブルエッグ。火加減のコツを押さえるだけで、憧れのとろとろ、ふわふわ食感が再現できます。


材料(1人分)

●卵…2個
A ●牛乳…大さじ1
A ●塩、こしょう…各少々
●バター(できれば冷えたもの)…10g
※ゴムべらと濡れ布巾はすぐに使えるように準備しておく。

下ごしらえ

ボウルに卵を割り入れ、卵黄を菜箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて30回ほど切るように混ぜる。Aを加え、さっと混ぜる。


POINT

【箸先はボウルに密着】こうすると卵液に空気が入らず、卵が固まりやすくなります。

【白身を切る】混ぜた後に箸を何度か持ち上げると白身が切れ、滑らかな卵液に。食感がよくなります。

卵液を注ぐ

フライパン小(20㎝)を中火で2分熱し、バターを入れる。バターの形が半分残るくらいになったら、高めの位置から卵液を注ぐ。


POINT

【卵はバターが溶けきらないうちに注ぐ】バターの粘りによってフライパンの温度が一定に保たれ、卵にゆっくりと均一に火が通ります。

焼く

10~15秒そのまま待ち、周りが固まってきたらゴムべらでフライパンに沿って手早く大きく5回、外から中へ混ぜる。


火から外して濡れ布巾にのせ、4~5回さらに大きく混ぜて、余熱で好みの硬さになるまで火を通す。


POINT

【余熱で火を通す】卵は火が通りやすいので、コンロの上で作業し続けると加熱しすぎることも。卵が固まり切っていない状態でフライパンを火から外し、濡れ布巾にのせて熱をやわらげ、卵の火の通りを見ながら仕上げます。

スクランブルエッグのかんたんアレンジ

オープンオムレツ

見た目もかわいいオムレツ。蒸し焼きにするだけなので失敗なく仕上がります。


材料(1人分)

●卵…2個
●ミニトマト…4個
A ●牛乳…大さじ1
A ●塩、こしょう…各少々
●バター(できれば冷えたもの)…10g
●パセリ(ドライor生)…適宜
※ゴムべらと濡れ布巾はすぐに使えるように準備しておく。

作り方

1 ミニトマトはヘタをとって横半分に切る。

2 ボウルに卵を割り入れ、卵黄を箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて30回ほど切るように混ぜる。Aを加え、さっと混ぜる。

3 フライパン小(20㎝)を中火で1~2分熱し、バターを入れる。バターの形が半分残るくらいになったら、高めの位置から卵液を注ぐ。

4 10~15秒そのまま待ち、周りが固まってきたらゴムべらでフライパンに沿って手早く大きく5回、外から中へ混ぜる。

5 軽く形を整えてミニトマトをのせ、ふたをして30秒ほど焼き、火を止める。器に盛り、パセリを散らす。

チーズ入りスクランブルエッグ

チーズを加えて、さらにとろ~り。ほんのり塩気とコクがきいて、食べ応えもアップ。


材料(1人分)

●卵…2個 
A ●牛乳…大さじ1
A ●塩、こしょう…各少々
●ミックスチーズ…20g
●バター(できれば冷えたもの)…10g
※ゴムべらと濡れ布巾はすぐに使えるように準備しておく。

作り方

1 ボウルに卵を割り入れ、卵黄を箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて30回ほど切るように混ぜる。Aを加え、さっと混ぜる。

2 フライパン小(20㎝)を中火で1~2分熱し、バターを入れる。バターの形が半分残るくらいになったら、高めの位置から卵液を注ぐ。

3 ミックスチーズをちらして10~15秒そのまま待ち、周りが固まってきたらゴムべらでフライパンに沿って手早く大きく5回、外から中へ混ぜる。

4 火から外して濡れ布巾にのせ、4~5回さらに大きく混ぜて、余熱で好みの硬さになるまで火を通す。

<第8回に続く>