文化・メディア (岩波講座 社会学 第12巻)
文化・メディア (岩波講座 社会学 第12巻) / 感想・レビュー
ぷほは
11の章と総括で構成され、各論の紙幅は広くない。多様な対象から文化の全体像を浮かび上がらせるというものでもなく、各視点がゆるやかに「場」「歴史」「メディア」という視座によって区切られる。とはいえ南田論文や辻論文のように抽象度が高いものもあり読み応えはボリューム以上。最後にキットラー『文化学の文化史』について言及されており、アルフレート・ヴェーバーの『文化社会学としての文化史』との関連性を考えてしまう。どちらも未邦訳で独語が読めない私なんぞは太刀打ちできないのだが、Kulturの射程を図る上でやはり必須か。
2024/01/14
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