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戦争 (岩波現代文庫 社会 155)

戦争 (岩波現代文庫 社会 155)

戦争 (岩波現代文庫 社会 155)

作家
大岡昇平
出版社
岩波書店
発売日
2007-07-18
ISBN
9784006031558
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戦争 (岩波現代文庫 社会 155) / 感想・レビュー

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ジョニジョニ

目の前で大岡さんが話してくれているようで、親しみやすく、読みやすい。もうどうにもならない戦地で、自殺しようとして『「あばよ」っていって手榴弾をガチッと土の上の石に当てたら火を吹かないんだなぁ』なんていいかたが変に明るくて、それは“俘虜記”を読んだときにも感じた、考え尽くした人の達観からくる諦念、いや悟りともいえるなんて思いました。戦争を考えるのに、暗く重くなりがちなのは、自分が体験するつもりもない全く未知の世界だからであって、理解できないのはあたりまえ。でもこの人の本は、面白いですよ。

2021/08/15

刳森伸一

戦争を中心とした戦前から戦後までの口述による自叙伝に戦争に関する考察を加えた「語り下ろし」。戦争に関する考察は今でも十分に読むべき価値があり、色々と啓発させられる。

2018/08/21

hafen_

このような背景を持ったひとであったがゆえのこの視点だったのか。『俘虜記』『レイテ戦記』を読んだあとに読んで納得。

2017/06/23

てら

太平洋戦争を「1960年代におけるベトナム戦争くらいにしか受け止めていなかった」という著者の戦争観を語る。その後召集されフィリピンで米軍の捕虜になるという体験をしながら、価値観が変わったりしていないところに凄味がある。

teitowoaruku

日本本土を守るために朝鮮、朝鮮を守るために満州、満州を守るために中国、戦争を続けるために東南アジアへと拡大していった大日本帝国。その拡大政策によってフィリピンで戦うことになった著者。しかし、本土から遠く離れた地で愛国心を求められても、納得できなかった兵隊たちは冷めた目で軍を見ることしかできなかった。

2021/08/25

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