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不気味の穴――恐怖が生まれ出るところ

不気味の穴――恐怖が生まれ出るところ

不気味の穴――恐怖が生まれ出るところ

作家
伊藤潤二
出版社
朝日新聞出版
発売日
2023-02-21
ISBN
9784022515636
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不気味の穴――恐怖が生まれ出るところ / 感想・レビュー

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keroppi

ホラー漫画家・伊藤潤二が、自分の創作がいかにして生まれたかを語る。自分の生い立ちや歯科技工士として働いていた頃のことも描かれていた。これらの経験から数々の傑作が生まれてきたのだなと興味深く読んだ。一つ一つの作品についても、企画中のスケッチやネームも紹介しながら解説している。アシスタント経験もなく、漫画の描き方もよく分からない中、異様な風景やイメージを表現したくて創り上げてきた作品には、しっかりオリジナリティがあり、恐怖の哲学があるなと思った。ページの端には、パラパラ漫画が描かれていて、それも楽しい。

2023/07/08

Kanonlicht

『富江』『うずまき』で有名な著者の、幼少期から職業漫画家になるまでを振り返る自叙伝的パートが半分。残りの半分で、ストーリーやアイデアの発想法、キャラクターのつくり方などを解説している。特に作品のモチーフの選び方について、「くっつけてはいけないもの同士をくっつける」「自然界の構造を利用する」など、著者の作品に共通するエッセンスのようなものを知れて興味深かった。でも、あれだけ個性的なキャラクターを登場させておいて、キャラクターにこだわりがないって、どういうこと(笑)

2023/03/25

ようへい

ホラーなのに不意に襲ってくるギャグっぽい何か。エッヂの利いたプロットの節々から滲み出る郷愁。その塩梅たるや見事です。メジャーコードにマイナーの音を加えて何だかアンニュイな感じになるような絶妙なハーモニーを生み出す源泉とは一体何なのでしょうか。先生は幼少期に楳図かずおや日野日出志などのホラー漫画を読み漁っていたといいます。もう完璧な英才教育じゃないですか。やっぱり幼少期の経験と蓄積って大事なんですね。自分は何を積み重ねてきたか。何が好きだったのか。少し振り返ってみようと思います。いや、ゲームしかないな。

2024/03/08

みーなんきー

伊藤潤二という人の漫画を読んだことがあるか?薄い記憶しかないが、先日テレビでこの方が自分の漫画を描く動機、怖くするための手法等を語っているのを聞いて、俄然興味が湧いた。この本を読むと、特に有名な一話毎に、どんなきっかけで思いついたか、その後どう話を膨らませ、更に怖くなっていったか、を説明してくれている。幼少期、少年期にじっと物を観察するタイプだったことや、大人の話を真摯に聞いて、脅しを信じこんでしまったことから派生した、思い込みや、世の怖さを漫画にしたようである。その説明は面白く全集を読んでみたくなった

2023/11/17

みーなんきー

伊藤潤二という人の漫画を読んだことがあるか?薄い記憶しかないが、先日テレビでこの方が自分の漫画を描く動機、怖くするための手法等を語っているのを聞いて、俄然興味が湧いた。この本を読むと、特に有名な一話毎に、どんなきっかけで思いついたか、その後どう話を膨らませ、更に怖くなっていったか、を説明してくれている。幼少期、少年期にじっと物を観察するタイプだったことや、大人の話を真摯に聞いて、脅しを信じこんでしまったことから派生した、思い込みや、世の怖さを漫画にしたようである。その説明は面白く全集を読んでみたくなった

2023/11/17

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