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芙蓉千里 (角川文庫)

芙蓉千里 (角川文庫)

芙蓉千里 (角川文庫)

作家
須賀しのぶ
出版社
KADOKAWA
発売日
2012-10-25
ISBN
9784041005323
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 数ある須賀作品の中から、最新作『荒城に白百合ありて』に通じる大河ロマンを一挙ご紹介!

架空の帝国から近現代まで彼女に書けないものはない 「この人、“書けないものない系”の書き手だ。」 『革命前夜』解説で、朝井リョウは須賀しのぶという先輩作家をそう表している。架空の大帝国、大正の浅草歓楽街、ロシア革命の嵐が吹き荒れるハルビンに、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツまで。自身とはまったく関わりがない国や時代を、わが目で見てきたかのようなリアリティで物語に仕立て上げる。それこそが須賀作品の魅力であり、真骨頂だ。  大学在学中にコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞して作家デビューを果たし、卒業後はそのまま専業作家の道へ。代表作『帝国の娘』シリーズをはじめとしたライトノベルを精力的に執筆してきたが、一般文芸に移ってからの活躍はさらに目覚ましい。 『芙蓉千里』では、明治期に大陸に渡った少女の冒険を壮大なスケールで描き、2012年度のセンス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞。「女」という枠に縛られず、大胆に人生を突き進む主人公に多くの読者が魅了された。性差を跨ぐことで、世…

2019/12/7

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芙蓉千里 (角川文庫) / 感想・レビュー

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明治時代の終わりに、「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて日本から哈爾濱(ハルビン)にやってきた少女フミの恋と成長の物語。登場人物の明るく前向きなキャラと相まって、『革命前夜』『神の棘』等に見られた息苦しいまでの緊迫感とかとは一線を画した冒険活劇といった感じの作品。既読の須賀作品に感じた深い味わいのようなものはないけど、逆に気軽に楽しめる漫画のような感覚で新たな発見をした感じ。更に続編もあり、フミとタエのその後が気になる。

2021/10/23

🅼🆈½ ユニス™

( 男女本能の差だろうか。正直な所、他の男達に抱かれる女郎と恋に落ちる事など想像した事もないが…それでもマインドコントロールして読んだ ) 👉 『芙蓉千里』シリーズの第1巻。辻芸で日暮らしをしてたフミは父親に捨てられ、買われた訳でもないのに女衒について遥々大陸にまで来る。売られて女郎になる運命に晒されたもう一人タエと2人で逆境を乗り越え、後悔しないはずのない究極の選択をしながら大陸で一流の女に夢を抱いて哈爾濱で成長する燦々と輝くヒューマンドラマ。是非このフミを追いかけて行って見たい❗️好★5❗️

2018/10/02

青乃108号

おそらく女性と男性で読んだ印象が大きく異なる作品。男って、所詮女の手の内でうまく転がされてるだけなんだな、という事が良くわかる。それでいい。俺も妻にうまく転がされて、頑張っていこう。そう思えた作品。

2022/08/27

のぶ

自分は須賀しのぶさんの本は「革命前夜」から入って過去の作品を追いかけているのだが、どれもが良くて、これもまだ全4巻の1巻目だがとても面白く読み終えた。1910年頃のハルピンの女郎宿、酔芙蓉にやってきた少女フミを中心とした話。今まで読んだ須賀作品同様、海を越えて舞台を取り、とてもスケールの大きな物語になっていた。当時の時代背景も良く描かれていて、大河小説になっていくような印象を受けた。また、この先フミの成長や恋愛も描かれていくような感じ。エンタメとして面白く、この先3冊も読めるのがとても楽しみな小説。

2017/03/19

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「人はいつか、いなくなる。…いつか全ては消え失せる。…忘れまいとすればするほど、心はねじれて、…体は凍えていく。」実の親から引き裂かれ、育ての親にも捨てられて、自ら望んで女郎に売られた少女フミの物語。夢を共有した美少女タエととも女衒に連れられた日露戦争後の哈爾浜(ハルビン)に渡ることに。「大陸一の売れっ子女郎になる」との大志?を抱いて逞しく生きる。戦争と革命の波が彼女たちを翻弄するも、女郎屋で働くほかに生きる道のない彼女たちの健気な生き様は、輝きを放つも儚く、物悲しい。でも、間違いのない傑作。

2021/09/26

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