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神さま、お願い

神さま、お願い

神さま、お願い

作家
花房観音
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2014-10-30
ISBN
9784041023495
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ジャンル

神さま、お願い / 感想・レビュー

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じいじ

一面を薄桃色に染める春の桜…など季節の移りゆく京都を舞台にした六篇。私たち日本人は、娘の初産の安産を…、孫の中学受験の合格を…、息子の店の商売繁盛を…、家族の健康を願って、神様に手を合わせに神社に詣でます。今作六話のテーマは「願掛け」ですが、そこに「呪い」も加味されて、鳥肌が立つホラー仕上がりです。いつもの観音さんの性愛描写は抑えられて少しばかり期待外れですが、オンナ達の嫉妬、復讐、憎悪…などゾクッとする怖さの物語が面白い。暑い夏の夜には恰好の一冊です。   【図書館本】

2019/09/07

えりこんぐ

連作短編。どろどろとした欲望を抱えた女たちが自分の血を流し、願い事を叶えてもらう神社。願いは叶うのに、必ずバッドエンドなところが面白かった。自分の願いとは、時に誰かに呪いをかけること..。

2019/06/09

dorebook

安産祈願/学業成就/商売繁盛/不老長寿/縁結び/家内安全・・六人の女たちが「神さま、お願い」と祈願する。人生其々の筋目に神頼みをする事はとても身近な事ではあり、詣でるだけで静謐さを感じる社の空間は気持ちいい。反して、自分の肉を切り、滴る血を社の屋根に注いで相手への「呪い事」を願う禍々しい社の存在を知った時、知らなかった自分自身の顏が現れる。この作品では特に、略奪愛の安産/仕事一筋の商売/親孝行の形である不老が好み。どの短編も呪い事が成就した後の展開が大変興味深く、面白く読了。

2018/10/14

starbro

エロスとホラーの二刀流作家の今回はホラー短編集です。京都、神社、血とホラーの舞台は整っています。昭和にエログロの時代がありましたが、花房観音には平成のエロホラ・クイーンを目指して欲しいと思います。

2014/12/11

keith

京都の下賀茂神社の近くにある知る人ぞ知る名前もない神社。そこの小さな社に自分の体を傷つけ血を滴らせて祈ると願いが叶うという。いや、願いというよりは呪いが叶うと言うべきか。苦しみや憎しみから逃れようとする6人の女たちの願いは神様に届くのか。花房さんにしては官能色は薄め。女の業、エゴ、嫉妬心が渦巻くネガティブな話が多くいや~な気分になったが、それはそれで面白かった。

2015/04/08

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