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さいごの毛布 (角川文庫)

さいごの毛布 (角川文庫)

さいごの毛布 (角川文庫)

作家
近藤史恵
出版社
KADOKAWA
発売日
2016-10-25
ISBN
9784041046074
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さいごの毛布 (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

とても良かった、泣いた。犬の最期を看取る『老犬ホーム』でのあったかくて、でも考えさせられる素敵なお話。飼い犬を手離し老犬ホームに送る飼い主の自分勝手に最初は腹が立った。僕もワンコとニャンコと一緒に住んでいる。手離すなんて考えられない!家族だもん!でも、でも家族だからこそ···の事情もあるんだね。ホームのワンコたちは大切なことをたくさん教えてくれた。人を、想いを、背景を知らずに嫌いにならないで!と。『犬は昨日を愛する生き物。今日も昨日と一緒であればいいと思っているの』この本はきっと、人間関係の潤滑油‼️🙇

2020/11/15

小梅

戌年に犬本1冊目。 老犬ホームで働くことになった智美。このような施設は本当に必要だなと思う。様々な事情で犬を預けなければならなくなった人、それぞれに事情がある。でも最後まで一緒に暮らせるのが理想だよね。人間も一見元気な明るい人にだって悩みもある。みんなそれを乗り越えて行きていくんだね。 先に明るさが見えた所で終わって読後感も良かったです。

2018/01/10

mariya926

犬の老人ホーム。人付き合いの苦手な主人公は就職の面接で落ち続けます。その中で友人を通して紹介された犬の老人ホーム。最初は犬についてあまり分からなかった主人公も、自分の犬も飼い始めます。これからの時代に需要がありそうだけれども、本当にきちんとお世話してくれる所を見つけるのは難しそうですね。近藤史恵さんの本をたくさん読んだ訳では無いですが、何故か事件を起こす人が現れます。不穏な雰囲気が解決されたかと思ったら唐突に終わりました。感想としては、事件が起こらずにたまには恋愛小説でも良かったのでは?と思いました~。

2021/12/28

まさきち

人との関係をうまく築けず、家族とさえ疎遠になっていた主人公・智美。そんな彼女が老犬ホーム・ブランケットでオーナーの麻耶子、先輩の碧と住み込みで働き出す。全体的に大きな起伏はなく、さらさらと穏やかな日常の流れのなかで、時折麻耶子が与えてくれる人と犬との関係に纏わる気付きや、本当に少しずつではあるけれど深まりを見せる智美とララとの関係が非常に心地よい。そして突如姿を露わにしてくる犬を預けていった人達の身勝手さにも気付かされることがあり、犬好きばかりでなく多くの人に手にしてもらいたいと思える一冊でした。

2022/11/08

あも

ワンコ大好き近藤さんのワンコ愛を感じる一品。何らかの事情で飼えなくなった犬を月4~5万で預かる老犬ホームに住み込みで働くようになったコミュ障の智美が仕事を通じてちょっと成長する話。地味!だけど良い話!解説にある通り、感動感涙の巨編やスリル満点のサスペンス、驚愕のミステリだけ読んでたら疲れちゃう。そんな時にじんわり心に染みるような小説にも確かに価値がある。舞台が舞台なので、智美と一緒に飼い主の無責任さに憤ったりしたが、これまた智美と共に、一面的な物の見方を諫められたりもする。地味ながら味わい深い1冊だった。

2018/08/22

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