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惑星カロン (角川文庫)

惑星カロン (角川文庫)

惑星カロン (角川文庫)

作家
初野晴
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-01-25
ISBN
9784041051993
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惑星カロン (角川文庫) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

ハルチカ5冊め。そして、ぶ厚い。学園ミステリとしての「理由ありの旧校舎」が気楽に読めた。そのほかの作品が意外に重厚。タイトル作の「惑星カロン」にいたっては、SFかも? と一瞬思ってしまったほど、現実から遠くに行ってしまった印象が残った。これらの作品は、いろんな要素が異なるとはいえ、宗田理の「ぼくらの七日間戦争」のシリーズと似た感触がすると思った。大人VS未成年。「子どもの大勝利」とは行かないのが現実とはいえ、力関係こそ逆転できなくても、ハルタやチカにとって前向きな結果に収めているのは、作者の思いだろう。

2021/06/27

スズ

持ち主に不幸を運ぶ呪われたフルート、吹奏楽部・合唱部・軽音楽部の部員に届く不穏な音楽記号クイズ、夜中の僅かな時間に旧校舎の全ての窓が全開にされた旧校舎全開事件、試着室で人が消える都市伝説と死者を蘇らせるAIの4本立て。フルートの彫刻に隠された謎や、音楽にそれほど造詣の深くない人間に聴こえて、音楽のスペシャリストである音楽家には聴こえない音がキーとなる音楽記号問題等、音楽や楽器関連の短編多めの巻でハルタとチカの二人が本当に大好きです。シチューに苦手なカボチャを入れた母と喧嘩して籠城したチカ(高校生)に爆笑。

2018/09/22

カメ吉

ハルチカシリーズの5作目。音楽暗号とか難しかったけど、ハルタとチカの漫才のような掛け合いは相変わらず健在で笑いました! 『旧校舎全開事件』は最高でした。次回作以降も楽しみです。

2017/01/31

dr2006

本作を読み、読メを含めSNS上の自分(dr2006)が修飾や虚勢に溺れ、本当の自分から乖離していく事に潜在的に恐れている事がわかった。本心は生身の自分のリアルタイムな会話からしか出ないものかもしれない。ネットで発言をする事が当たり前となった昨今、分身の存在を客観的に評価する機会が必要だ。第五弾の本作は、背景と登場人物のキャラが定着している中での本格ミステリーの連作。どれも良かったが、特に最終話惑星カロンでは、思考のフレーム問題や、SNS、AIの弱点等がある種哲学的に取り上げられていて、深く感銘を受けた。

2018/03/28

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

千年ジュリエットが未登録ですが、読んでます!ということで最新刊ー!嬉しい!なぜだかどうもアニメキャラとかぶらないな…笑。あ、映画化もおめ。見ないけど。さて、どれも面白いトリックで、頭働かないぶんスラスラ読んだ。回転数早い時はメモ取りつつミステリに挑む姐さんです。でも、後から楽譜に起こして暗号を解くのは厳しいな…。最後の惑星カロンもいろいろ想像を逞しく読んだものの、真相は読めず。しかしこういう軽い雰囲気の内容なのに、嫌にトリックはしっかりしてるというのがこのシリーズの気に入っているところ。

2017/02/24

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