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秋葉原先留交番ゆうれい付き (角川文庫)

秋葉原先留交番ゆうれい付き (角川文庫)

秋葉原先留交番ゆうれい付き (角川文庫)

作家
西條奈加
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-04-25
ISBN
9784041067529
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秋葉原先留交番ゆうれい付き (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんたろー

時代劇&ファンタジーの『千年鬼』、SF&社会派ドラマの『刑罰0号』の二作しか読んでいないが、どちらも良かったので、今の秋葉原を舞台にした物語を期待して読んだ…イケメンで優しいけど頭の回転がトロい巡査と、オタクでトドのような外見だけど頭脳明晰な巡査が、足だけの女性幽霊と様々な事件に挑む連作短編集…漫画のようなキャラたちが楽しく笑わせてくれるし、ミステリ部分も軽妙に進むので読み易い。縦軸の殺人事件が解かれていく過程で人情が濃くなって、思わずホロッとさせられる場面もあって、気持ち好く読了。続編を書いて欲しい🎶

2018/12/07

真理そら

東大卒なのにノンキャリアでずっと秋葉原で勤務したいと思っている権田のもとにイケメンでコミュニケーション能力抜群の向谷が女性関係でしくじり謹慎処分を受けて転がり込んできた。向谷は足だけの幽霊を連れてきてしまった。秋葉原交番(実は駐在所)で権田、向谷、足子が繰り広げる謎解き話。足だけの幽霊・足子さんとは誰なのかなぜ死んだのか、なぜ足だけなのかという謎も解明したが、この部分は悲しい物語だった。

2023/11/12

sin

幽霊が出てくるが怪なる談ではない。足だけの彼女は駐在所に助けを求めそこにいた霊感を持ったお巡りさんにアキバに同行してもらい…オタク、苛め、モラハラと現代社会の抱える問題を絡めながら彼女の亡くなった訳を探っていくのだが、まさかそんな幼稚な理由で襲われたとは、そして間接的には家族と云う鎖が彼女を死に至らしめたなんてハッピーエンドっぽく纏められたこの物語が僕にはとても残酷で悲しい。近年の家族の在り方をみるにつけ男は夫になるための、夫婦は親になるための、本当の意味で大人になるための勉強が必要だと思わざるを得ない。

2021/05/28

エドワード

西條奈加さんの小説は、現代物でも時代劇の香りがする。警察官のやり取りが岡っ引きの丁々発止のようね。舞台は現代の秋葉原、冒頭から奇人変人であふれる街の描写、アニメ、ゲーム、メイド喫茶。少々オヤオヤなスタート、<足だけの幽霊>足子さんが、どうして幽霊になったのか?の謎解き話だ。捜査するデブ権田(東大卒だよ)とイケメン向谷が両津と中川を思い出させて可笑しい。全体に騒々しい捕物帳だが、父と子の交流を描く挿入編「ラッキーゴースト」が泣かせる!終盤の展開には驚かされるが、現代的な問題提起もあって意外と奥深い作品。

2019/01/14

タイ子

こんなゆうれいもいるんだね。秋葉原の交番に超イケメンだけどどこかがユルんでる巡査と、メガネトドみたいなアニメオタクだけど東大出の頭脳明晰な巡査がいる(あー、神は天は二物を与えず;)そして、もう一人いや足だけの足子さんのゆうれいがいる。イケメン巡査の霊視で足子さんが見えてメガネトド巡査の頭脳でコンタクトを取るわけだが、自分が何故死んだのか記憶が無く、勤務先から失踪届が出ていざ凸凹巡査コンビが動き出す。真相が明らかになるほどに辛くてゆうれい話に涙ですよ。ユーモアかつシリアスな物語。続編期待したいですね。

2018/05/29

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