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絶対猫から動かない

絶対猫から動かない

絶対猫から動かない

作家
新井素子
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-03-28
ISBN
9784041088234
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絶対猫から動かない / 感想・レビュー

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二分五厘

五十代のキャストで『いつか猫になる日まで』をやったら……。平日午後の地下鉄内に乗り合わせただけの人達に起こったちょっとした事件。だが、その日を境に、彼らは夜毎その夢を繰り返す。いつか猫になる日を夢見た五十代主婦に中年会社員、熟年リタイアじーさん、中学生達が結界を破るために"三春ちゃん"と対峙する。呪術師も、巻き込まれた人達も、更には三春ちゃん自身にさえワケわかっていない混沌状態に終止符を打つのは誰?『いつ猫』も『絶猫』も主人公と同じ世代で読めた自分は幸せ者。さて一度猫になったら、その後どうするかなぁ。

2020/04/20

ゆきらぱ

新井素子さんの国に入り込んだようだった。ルールが細かく決まっていてそこも新井さんらしい。

2023/09/26

くさてる

十代の頃から新井素子を読んできた読者なのですが、これはもうホントにたまげた。自らのインナースペースだけを生かして社会に出ることなく物語を作ってきた人がそのまま歳を取った結果書いた、不気味なほど幼い現実感覚の物語という印象です。設定だけは違う年齢、違う立場というお面をかぶった、内実はみんな「素ちゃん」なキャラが、その幼い認識のまま世界をやっているとしかいいようがない。しかし、これらのわたしの暴言が、同時にぜんぶ誉め言葉になるような稀有なファンタジーなのです。だってこれ、新井素子じゃなきゃ書けない話だもの。

2022/10/15

宇宙猫

★★★ 「いつか猫になる日まで」のアンサー小説。いつか...は主人公が”海野もくず”って呼ばれてることしか覚えてないけど、ノリはあの頃のままだ。このドタバタは懐かしさ半分で楽しめたけど、他の作家だったら挫折してたな。D

2020/07/19

マッピー

もはや新井素子の作品のほとんどが、読者を選ぶものになってしまっているのではないかと心配になる。日向ぼっこしながらぬくぬく居眠りをしている猫のような日常に憧れる。だけど、現実はそんな日常からは遠く…。「いつか猫になる日までは頑張ってみるけど、理想は猫の生活だから」という20代。「いつか猫になれたなら、絶対猫からは動いてやんない。だけど今はまだ猫に慣れてないから、人間として頑張る」のが50代。多分猫の生活ができる人は年齢に関係なく猫になれる。猫の生活に憧れる人は一生猫にはなれない。30年を経て、そう思う。

2022/02/24

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