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赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる (MF comic essay)

赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる (MF comic essay)

赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる (MF comic essay)

作家
野原広子
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-02-09
ISBN
9784046801456
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「赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる (MF comic essay)」のおすすめレビュー

【犬山紙子『赤い隣人』書評】虐待は他人事じゃない――。追い詰められ孤立する母親たちの姿を描いた野原広子の最新刊から、児童虐待防止について考える

 エッセイスト、TVコメンテーター、ラジオパーソナリティなど幅広く活動され、2018年に児童虐待防止チーム「#こどものいのちはこどものもの」を発足した犬山紙子さん。犬山さんに「自覚のない虐待」をテーマに描かれたセミフィクション・コミックエッセイ『赤い隣人 ~小さな泣き声が聞こえる』(野原広子/KADOKAWA)に書評を寄せていただきました。 この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

『赤い隣人 ~小さな泣き声が聞こえる』(野原広子/KADOKAWA)

 児童虐待についてのニュースを見るたびに、なぜ虐待に至ったのかを一つ一つ丁寧に明らかにしていかないと、今虐待を受けている子どもたちを救うことは難しいと痛感する。

 どう親は追い詰められたのか、親自身が虐待を受けて育ったかどうか、助けを求められる状況だったのか、社会にできることは何だったのか。

 原稿2、3枚の報道でそこまで伝えることはかなり難しく「そんな虐待をする親なんて心の底から鬼畜なんだ」という感想を持って、「虐待は普通の人には起こらないことであり、他人事である」と距離が…

2023/3/20

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赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる (MF comic essay) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【あの方、とても良い方よ】さすが、イヤミス・コミックエッセイの第一人者! ざわざわが止まらない。保育園児の息子・ケンちゃんを連れ新しい街に引っ越してきた希は、シングルママらしい。隣家に住むモモちゃんのママ・千夏と仲良くなるが、彼女は完璧主義者で……。アパート2階に入居し、ケンちゃんが玄関外で蛙を見つけ、「ここに住んでいるのかな?よろしくねカエルくん」と言ったり、置いたばかりで、まだ何も入っていない冷蔵庫を開け、「このれいぞうこは、あけっぱなしでもピーピーいわない、いいれいぞうこだね」など言うシーンが絶妙。

2023/12/09

ニッポニア

しっかりと面白く、不穏です。結局悪い人なんて、誰もいなくて、みんながみんな自分の欲望や願望に傾いただけなのに、という現実をよく表現しています。野原さん、確固たる地位をしっかりと築いています。この運命の風に抗えるものがいるのだろうか、いや、いない。

2023/09/09

読書のーと

モラハラ夫から逃げ出して、幼い息子と2人で暮らすことを決めた主人公・小出希。 新しく引っ越した先のお隣さんの主婦・長谷川千夏と息子と同い年のその娘と仲良しに。 しかし、真夜中に泣き声が聞こえてきたり、徐々にお隣さんに違和感を覚えていくー。 確かに隣近所にどんな人が住んでいるのか意外と知らないし、仲良くなったらなったで、良好な関係性を保つのも大変だと思う💦 漫画になっているから読みやすいけど、ストーリーとしては普通かなぁ…💦 それにしても、最後に出てくるよっちゃんママ怖い…😱 階下に住むおばさんも…うーん😅

2023/09/05

くさてる

息子を連れてアパートに越してきた主人公。親しくなったママ友との関係、近所の目。すこしずつ明らかになっていく背景が、やがて、よくあるような真相にたどりついてめでたしめでたし……となったところでそれで終わらなかった。タイトルの意味が分かって、なんというか、ぞっとした。田辺聖子「ここだけの女の話」を連想しました。

2023/08/03

marumo

新刊が出るとつい読んでしまう野原広子のマンガ。完璧主義の千夏と、モラハラ夫から子連れで逃げてきた希。相変わらずママ友同士の不穏な関係がテーマ。希がまたまた、ハッキリしないイライラさせられる性格で、もう毎回こういうタイプが出てくるなあ、と。よほど思い入れがあるのでしょう。一応風呂敷は畳んでみるものの、ポロポロ片付いてない問題がチラ見えするのも毎度のパターンかな。予想外のことが何もなく(希が本当は1番ヒドイ女だった…風に思えたあたりは期待しちゃた)悪くはないけど少し飽きました。

2023/05/21

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