写楽殺人事件 (講談社文庫)
写楽殺人事件 (講談社文庫) / 感想・レビュー
はらぺこ
江戸時代の話やなくて現代の話。ある手掛かりから写楽の正体を探る大学助手の津田。その津田の周りで起こる殺人事件の話。 出てくる仮説を読んでると多少ゴチャゴチャしたけどオモロかった。 古い本やからしょうがないけどもっとユーザー数が多くても良いのになぁと思う。
2012/02/12
山田太郎
写楽がからんでないとなんてことない古臭いミステリな気がしますが、写楽からめたおかげでえらく名作になってるような気がする。主人公とおねえちゃんの絡みとかえらくべただし。島田荘司の同じようなやつ読んでるんで、島田物の力技さ加減がすごいなと。
2018/01/25
セウテス
高橋克彦氏のデビュー作にて初読みです。浮世絵シリーズ3部作の一つです。写楽とはペンネームであり、江戸時代の僅か10ヶ月足らずの間に140枚以上の絵を残し、姿を消した実在の浮世絵師です。いったい何者なのか、という謎を追って繰り広げられる、推理展開は綿密かつ説得力があり、いつの間にか引き込まれていました。浮世絵を巡る問題から殺人が起きるのですが、そこに幾つもの社会的性格を見ることが出来ます。最後にとんでもなく用意周到な事件のカラクリが明らかにされます。終盤犯人逮捕へ向けて、どんどん加速していく物語は圧巻です。
2014/11/14
つーこ
再読だが以前の感想がない!と思ったら、内容が理解できなかったんだな〜きっと。再読しても半分も理解できなかった気がする。写楽の謎。すごくすごく作家魂を揺さぶるテーマで、高橋さんも力を入れたんだと思う。私もこのミステリーはとても興味があるんだけど、内容を詰め込みすぎて何が何だか分からない。次から次へと歴史上の事件や人物の名前が出てきて、説明口調の津田と冴子のやりとりもだいぶしょっぱなから置いてけぼりになった。テーマはいいんだけどね。
2019/06/21
みっぴー
第29回乱歩賞受賞作品です。論文を読んでいる感じでした。自分が浮世絵への興味が薄いからか、あまり夢中になれず。。。主人公は写楽の正体を突き止めるのに必死なのですが、別に誰でもいいや…と思ってました。謎は謎のままでいるから魅力的なのだと思います。舞台は主に秋田と岩手なので、出身が近い方は楽しめるかもしれません。
2016/05/30
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